奄美産フタオチョウの幼虫・前蛹・蛹(2021.5.24)
折に触れて述べてきたとおり、奄美における春以降の甲虫の発生は極一部を除き芳しくないので
活動時間が短く済んでいます。それに今の時期は雨ばかりだし(特に今年の梅雨は酷い)。
そこで、余った時間を蝶の採集・飼育に振り向けることにしました。
今の時期、やはり真っ先にやるべきはフタオチョウでしょう^^
というわけで・・・ ジャーン!
いきなり幼虫(4~終齢)、前蛹、そして蛹です。
基本的に本来の生息地の沖縄では採集禁止種であることから、個人ブログで本種のクリアな飼育状況が
取り上げられるのは初めてかもね。
幼虫
唯一無二の独特のペルソナ(仮面)が特徴的。
同じツノでも例えばオオムラサキなら頭部にしか見えないけど、本種に限っては「仮面」を被っている
ようにしか見えないなあ。
前蛹
典型的な垂蛹です。丸まるところも他のタテハチョウの仲間と同様。
特に外側のツノを縁取るトゲのコバルトブルーがとても綺麗。
蛹
自分の飼育歴で初めての半円形の蛹@@
3D的には球状のボールを四分割したような形状をしています。コロコロして、とても面白い^^
触って分かるのはオオムラサキ等の様に腹節が左右に動くように出来ていないことで(可動部が無い)、
刺激を与えても他の蛹のようにクネクネ動きません。これは知らなかった@@
ペルソナを脱ぎ捨てた先発隊。
若い時からの夢だったフタオチョウの飼育。
本来の生息地沖縄での捕獲は禁じられている上、飼育には食樹の問題が大きく立ちはだかります。
奄美で発生したこと、そして自分が奄美に今住んでいること。
この二つが同時に起こることは確率的にゼロ。奇跡です。
奇跡的に「今」、夢が叶ったことに感激しています^^
※当方はフタオの飼育材料を蛹も含め提供しておりません。
もっと詳しく知りたい事や
理解できなかった事などございましたらお気軽にご連絡下さい。