梅雨の晴れ間の採集、アマミモンキ長者かあ^^(2021.5.31) | 蝶・カミキリ・昆虫を楽しむ!(九州・沖縄を中心に)

梅雨の晴れ間の採集、アマミモンキ長者かあ^^(2021.5.31)

今年の奄美大島の梅雨は本格的。連日の雨で採集に出られる日がほぼ無いという状況です。
去年は空梅雨で1週間のうち6日は採集出来たのでとても疲れましたが、逆に今年は1週間に
半日でも採集に出れるのは1日が良いとこ。
しかも虫(蝶を除く)の発生が悪く、かなり良かった昨年同時期に比べると得られる種類と数は
雲泥の差@@

そうした中。
ここ2週間に僅かにあった晴れ間に採集に出てみると、アマミモンキカミキリだけは二桁ほど
採れたじゃあーりませんか!
老後に向けた虫の断捨離作戦の中で、サペルディーニの充実を掲げているのでこれは良い傾向^^

本来アマミモンキは比較的珍品で、いきなり奄美に来て適当にホストのハゼを掬ったところで
簡単に採れるものではありません。
実は奄美大島の林縁はハゼだらけ。ぜーんぶハゼ@@


これら目に付くハゼを片っ端から掬っていってもまあ、入るものではありません。
この虫は特に「居る所には居るが居ない所には居ない」がはっきりしており、生息域がピンポイントなので
その一画を探し出せなければ複数採れることはありません。
僕は長期遠征時代も含めこの5年は本種のポイント探しに腐心してきたので上のような成果を得られる
ところまで来ていますが、闇雲にやっても徒労に終わること必至。
特にハゼは樹高が高く、長竿を長時間操らなければならないので体力も必要だし、首や肩、腰がヤラレます。
腕などがかぶれることもしばしば。ハゼを見上げながら長時間掬いまくるからでしょう、採集後は
目が痛くなります。其処までやり込む人、他に居るんかな^^

アマミモンキの素晴らしさは目も覚めるようなレモンイエロー。
これを堪能出来るのは発生初期の今だけで、梅雨明け近くにもなると退色するしキズも付いてきます。
奄美に採集者が来るのは夏物の出る6月中旬以降なので、キズの無いマッキッキーな個体を得るのは
まず期待薄だし、個体数も望めません。やはり今採るしかない種類なのです。

冷凍〆したアマミモンキ。
奄美で過ごすのは本シーズンが最後ですからね。もっとマイコレを貯めますよ^^

ちなみに本種は材採集も可能ではあるものの、羽脱させると体がペッタンコとなり後食させても本来の
形になりません(本種はイメージより遥かに体高のある虫です)。さらに野外産のような鮮やかな
発色も期待できません。だから綺麗な標本を多数得るには梅雨の今の時期に頑張るしかないのです。

「現地に住み込む」ことは誰にでも出来ることではありませんが、敢えてそれをしなければ満足のいく
コレクションを得られないのも事実なんですよね。
「失うもの」と「得られるもの」をどんどん天秤に掛けていけば良い、というのが心情です^^

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