低山竹林のニホンホホビロコメツキモドキなど(2021.12.15)
郷里・熊本へ戻って来たからには冬にやっておきたいのが低山帯竹林での枯れ竹割り。
大物は居ないものの数種類の虫達と遊べます^^
標高2百メートルにも満たない低山斜面から熊本市(西部)を眺めます。
遠くに見えるは阿蘇連山入り口の外輪山外側。その向こうに世界最大のカルデラがあります。
1年後のレインボーセンチ採集が待ちどうしいねえ^^
ちなみに今自分が立っている場所にもレインボーセンチの東端群と言える変わったモノが居て、
僕意外はまず手を出せない一群です。
ポイントの竹(メダケ)林内に潜り込み、目に付く枯れ竹を剪定鋏で割っていきます。
はい、出ました。成虫越冬中のニホンホホビロコメツキモドキです。
♀は頭部が左右非対称の特異な形状をしており人気が高く、普通種なるも何時も在庫がありません。
マイコレも無いスッカラカンの状態なので少し頑張りますか^^
普通とは言っても出て来るまで枯れ竹を割り続けなければならず、結構重労働。
堅く枯れた竹も多く、採集を終える頃には手に腱鞘炎のような痛みを覚悟しなければなりません。
ニホンホホビロコメツキモドキは、この様に同世代の場合は竹の一節に1頭ずつ入っているのが
とても面白いですね。場合によっては次世代の幼虫と同居している場合もあります。
これは幼虫。スマン・・・
一方、こちらはとても少ないササセマルヒゲナガゾウ(♂)。
ササセマルヒゲナガゾウは、このように成虫で越冬するものと、幼虫が同時に見られる場合があります。
数は確保し難いので春に竹のビーティングを頑張りましょうか。野外でも多くはないけどね。
春に竹林をビーティングすれば、上記二種に加えて今回目に付かなかったハイイロヤハズカミキリや
ウスアヤカミキリ、ヨツメオサゾウムシ、タケトゲハムシなど通常は得難い種類も狙えます。
5~6年振りになるけど、春のポカポカ日和にこれらや他の低山性昆虫達と戯れるのも良いよね^^
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