祖母山、ミヤマダイコク・最美レインボーセンチの復活の兆し(2022.9.14) | 蝶・カミキリ・昆虫を楽しむ!(九州・沖縄を中心に)

祖母山、ミヤマダイコク・最美レインボーセンチの復活の兆し(2022.9.14)

今回はレインボーセンチの中でも最美群の一つを採りに行って来ました。場所は僕が住む熊本県と
大分・宮崎両県の3県境に位置する祖母山です。
別の最美群は阿蘇地方の南部に居るのですが、感覚的には祖母山産の方が僅差でやや上かな、という
個人的評価を持っています。

祖母山と言えばソボリンゴカミキリやソボアオジョウカイなど多くの虫にちなんだ有名な山で、虫屋なら
知らない人はまず居ないと思います。
ただ、此処は行くのが大変。県境ですから居住区から遠いのは当然ですが阿蘇地域の奥、そして更に奥、
といった感覚の場所なんです。母方の里が近くに在ることもあり、九州の虫屋でも僕ほど此の辺りに
出没する者は居ないでしょう^^

彼の地へ赴く途中で撮った阿蘇カルデラ。何時もは南部方向から撮る写真が多いのですが、今回は
珍しい東南部からの姿です。此処は既に阿蘇の外れに当たりますが、これから奥阿蘇方面へひたすら東を
目指します。

そして宮崎県に入り、更に走ると祖母山登山口近くにやっと来ました。

例によって数日前に牛糞トラップを仕掛けているので早速暴いてみます。
此処の狙い目の一つ、ミヤマダイコクはなんとか2♂1♀が入っていました。
(自宅で殺虫後に撮影)

九州におけるミヤマダイコクの分布は極めて限られ、オフィシャルには確実な記録は祖母山塊のみ
だったと思います。九州における本種はとても貴重なんですよ。
10年前ならこの数倍はトラップに来ていましたが、ある時期にスギ林の下枝刈りが行われ林内が
明るくなりミヤマダイコクは姿をほぼ消していました。よって採ったのは7~8年振りになりますが、
昔のように数が戻るには少なくともあと5~6年は掛かるのかなあ(林内が暗くなるまで)。

実は明るい環境を嫌うレインボーセンチも同様に激減していました。林内が明るくなるとともに
ミヤマダイコクとレインボーセンチが居なくなり、オオセンチが大勢になってしまっていたことから
足が向かなくなっていました。
しかし枝打ちから10年近くが経ち、それなりに林内環境が良くなりつつあると踏んだことから期待を
抱きながらトラップを掛けたわけです。

どれどれ居るかな、とトラップを暴いていくと・・・
うん、まあまあ出て来る。最美レインボーのカラフルなバンザイも良いね^^

そして今回の成果。まあまあじゃない?

ミヤマダイコクと共にレインボーセンチも戻りつつあるということが分かり大収穫でした。
遠いからあまり行きたくはないけど、あと1回は行っときますかね^^

もっと詳しく知りたい事や
理解できなかった事などございましたらお気軽にご連絡下さい。

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