数年振りのレインボーセンチ捕獲、その序幕(2022.9.10) | 蝶・カミキリ・昆虫を楽しむ!(九州・沖縄を中心に)

数年振りのレインボーセンチ捕獲、その序幕(2022.9.10)

成虫シーズンも終盤に差し掛かり出動の回数も減ってきましたが、そろそろ採集地における気候も
良くなってきたので秋の採集を開始しようと思います。
数日前に牛糞トラップを仕掛けていたので、今日はそれの成果の確認に行って来ました。
実に4年振りのレインボーセンチ採集となります(その間は奄美に住んだため)。

当ブログを昔から御覧の方は、僕が住む熊本県と大分・宮崎両県の3県境付近から熊本市付近へ
斜め下に伸びる「とあるライン」が在るのを御承知と思います。このライン近辺のセンチコガネは
複数の色彩が混在する群が知られ、これらは慣例的にレインボーセンチと呼称されます。
正に僕はこのラインの最も近くに住む(なんならライン上に住んでいると言えなくもない^^)虫屋で、
僕は独自に当ラインを「レインボーベルト」(線ではなく幅があるから)と呼んでいます。
ちなみに当ラインは九州における「中央構造線」とほぼ重なっており、恐らくは太古からの地殻変動が
この美しいレインボーセンチ群を生み出す何らかの原動力となったことは間違いないでしょう。
そして九州だけに現れたというのも神様の悪戯のようで面白く思います。

と、少し復習をしたところで今日の話題です。
レインボーベルトとは言いましたが、この帯の各所に現れる「群」の色合は互いに規則性は殆ど無く、
大袈裟に言えば山塊毎に採ってみなければ正体が分かりません。
今回は位置的に「東阿蘇」の範疇に含まれる一画にトラップを仕掛けています。

久し振りに見る、トラップを暴いている様子。
豆知識:糞塊や土中を探しながら虫を摘まむ作業はピンセットより割り箸の方が遥かにやり易いよ^^

万歳をして軍門に下ったセンチ達。オオセンチ1頭のほかゴホンヅノダイコク数頭が混じっています。
勿論これらは全体の一部です^^

ふーん、此処は2色が混じる程度のあまり面白くはない一画なのか・・・
などと確認しながら淡々と作業を進めます。
レインボーセンチ採集は一言で言えば「トラップ仕掛け」と「回収」を繰り返す作業ですが、実は
かなりの重労働なんですよ。
僕もそろそろ還暦の身なので10年前のようにはいきませんが、「レインボーセンチに最も近い男」
としては出来るだけ手数を出してみようと思います。

もっと詳しく知りたい事や
理解できなかった事などございましたらお気軽にご連絡下さい。

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