ルフェッセンス、マツダクスベニ材など(2024.4.6) | 蝶・カミキリ・昆虫を楽しむ!(九州・沖縄を中心に)

ルフェッセンス、マツダクスベニ材など(2024.4.6)

昨日、ムモンチャイロホソバネカミキリ(ルフェッセンス)が採れました。
石垣島ではなかなか採れないのでとても嬉しい成果となりました^^

本種は西表島では割合多く、1日に数頭採れることがあるし、生態写真もよく撮影されます。
ついでに言うとオキナワホソバネ八重山亜種(チビニュース)も西表島の方が遥かに多く、狙えば
1日に必ず数頭は採れます。石垣と西表の共通種は多く、それらの殆どは頭数において石垣が西表を
遥かに凌駕しますが、こと2種のトラニュースに限って言うと逆転現象が見られるわけです。

石垣のチビニュースもこんなに採れるの、と驚かれる方もおられると思いますが、普通は採れません^^
そして今春のものは全て大粒揃いでちょっと「チビ」とは言い難い嬉しいものとなっています。
出来れば♀が欲しいところ。

イシガキリンゴもこうタトウに並んでいる場面は珍しいですよね。ガキリンゴは今春目標の一つですが、
積極的に狙い採りしている成果です。今回「ガキリンゴが採れない」と言われていた方が居られましたが
島のリンゴの中では奄美大島のアマミリンゴに次いで少ないのでそれほど甘い虫ではありません。

メリオノエダ(ヤエヤマモモブト)はガキリンゴ採集の副産物ですね。タブの梢を見ているとプンプンと
例の独特の姿で飛翔しています。時期的に個体数が少ない上(殆ど♂)、あまり食指も動かないので
積極的にはネットしていません。

ガキリンゴと同様、この数年で片付けようと思っているのがマツダクスベニカミキリ。
春の飛翔虫の中では最も少なく、見ることが出来ない年の方が多いとても厄介な虫です。
そこで、沖縄や奄美のアマミクスベニの要領で材採集により成虫を得ようという算段です。

あまり幼虫を取り出したくはないのですが、材採集の過程で幾つか割り出してしまった幼虫。
この時期は来春に成虫として羽脱する1.5~2センチの中齢幼虫が元気に動き回っています。


本属の幼虫は非常に過酷な状況で生育するため、アリや寄生蜂に侵される割合が極めて高く、
せっかく食痕のある材を探しても大半はもぬけの殻のハズレを引くことになります。確実に幼虫の
入った良好な材を得るには一体何本のニッケイ材を探さなければならないか・・・


僕は沖縄と奄美を含め、日本で最も本属の材採集をしていると思いますが、マツダクスベニ幼虫の方が
アマミクスベニより死亡率は高いと言えます。
また本種は来春まで約1年間生かし続ける技術や苦労に加え、本土の冬場を持ち堪えさせる工夫も
必要になるのでそれなりの標本数を揃えるのは時間が掛かるかもしれません。

そして今年やってみたのがアデクの材に入っているサキシマトゲヒゲトラ探し。
とても小型で見付け難いので蛹と新成虫を1頭ずつ得たに留まりましたが、材も少し採ったので後日
幾らかは羽脱してくるでしょう^^

さて、カミキリではあと何を狙おうかな。

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理解できなかった事などございましたらお気軽にご連絡下さい。

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