西表島を貨客船で往来する^^(2013.4.6) | 蝶・カミキリ・昆虫を楽しむ!(九州・沖縄を中心に)

西表島を貨客船で往来する^^(2013.4.6)

5日未明から全国に先駆けて暴風雨が通過中の石垣よりお届けしています^^
嵐は峠を越しつつありますが低気圧はその後も残るようで、まだまだ悪天候は続く模様です・・・

そして雨と低温で直ちに撤退してきた西表島。
今日は、西表にはこうした行き方もあるよ、というお話です。

虫のネタは幾らでもあるのですが、よく知られた虫の羅列ばかりでは面白くないし、僕がここに居る
意味も含め八重山採集における周辺情報やそれにまつわる事情等についても触れていこうと思います。

一味違った虫屋のブログというのが当初からのコンセプトでもありますので^^

先の西表往来には石垣の拠点から原付で港まで行き、「貨客船」で渡るというワザを使ってみたので
その模様をお知らせします。

この概念を利用できる人は限られますが、石垣で自由に使える原付があれば西表採集をトータルで
相当安く決行出来ます^^
西表は原生林内に入っていける車道が無いため、基本的に車でもバイクでも機動性は変わりません。
(ただし東部と西部が50キロは離れているので、その間を頻繁に行き来する採集にはちょっと不向き)

八重山の旅行事情に詳しい人ならご存知であろう安栄観光の「ぱいかじ(19トン)」。 
車両や貨物だけでなく、搭乗者もコミで安く運んでくれるボンビー旅行者には有り難い存在です^^

ただ、一般者が利用する高速艇が30分程度で石垣から西表(大原)に着く一方、こちらは1時間半弱
掛かります(勿論そんな事は「へ」でもありません^^)。

貨客船の発着場所は埠頭でも辺鄙なところにあり、大勢の一般旅行者がたむろする離島ターミナルが
遥か彼方に見えます(写真左端の赤レンガの建物)。

チケットもフォークリフトが行き交う作業場にあるプレハブ事務所で購入します@@
(船もこの前に停泊しています)
西表島東の玄関口の大原まで、原付と搭乗者で2,710円^^

割りと近くに石垣港の玄関口サザンゲートブリッジがあります。

「ぱいかじ」の船艙。僕の原付は端っこに括り付けられました^^
車なら5~6台は運べそうです。そのほか西表住民のための生活物資・資材が一杯積載されます。

二階には操舵室兼客室(10名程)および剥き出しの椅子があります。
天気は悪いものの一応屋根はあるし凪いでいたので、僕はずっと外の椅子で風に当たっていました。

なお、船員3名の他は僕一人です^^
貨客船には人だけも乗れますが(高速船より遥かに安い)、時間も掛かるし居心地も悪いので
利用する人はまず居ないとか。乗り場もターミナルから相当離れているし。

いよいよ出航です。
雨の中をバイクで港まで来たのでカッパと長靴のいでたちです^^

離島ターミナルの横を通過して外湾に出て行きます。
ここから西表、竹富、小浜など、八重山各島への定期船が出航していきます(与那国、波照間は別)。
丁度すべての船が出払っているところですね。

高速艇の三分の一程度のスピードなので、なかなか港が遠ざかって行きません。
まあ、こんなのんびりした旅も普段は気付かない情緒が感じられて良いものです^^
これも時間がたっぷり使える今回の利点かな。


バンナ岳の上空は真っ黒だな・・・と見ていると、もの凄いスピードでこっちに向かってくる船が二艘。
石垣の船舶観光部門で最も若いドリーム観光の高速艇です。
一瞬のうちに追い越されていきました@@

安栄観光の兄弟会社、八重山観光の高速艇にも・・・

これらに乗る一般客は西表島でちゃっちゃっと観光した後、小浜島に行って「はいむるぶし」といった
リゾートに泊まることが目的なので、「スピード命」なんですよ。

余談ですが、西表島内に観光客は常にオニのように居ますが、島内に泊まる人は少ないので
各民宿は結構空いています。
カンピラのような一大観光地は別ですが、採集していても石垣のように観光客と殆ど会わないのが
西表の良い所です^^

竹富島を過ぎた辺りで雲が薄くなった所があり、完全ではありませんが半月振りにやや明るい空を
見ることが出来ました^^

そして1時間程経って、ようやく西表島が見えてきました。

やはりジゴクのような黒雲が渦巻いていました・・・

・・・・・・

帰路も別会社の貨客船を利用したので、ついでにその模様も記しておきます。
貨客船は上記3社が曜日を変えて毎日運行しているので、何時でもどれかに乗船出来ます。

西表の東の玄関口、大原港。
逃げ帰りたくなる天気なのが分かるでしょ・・・

その日は八重山観光の貨客船「かりゆし」が出る日でした。
老朽化が甚だしい・・・ そして小さい・・・ 何か不安・・・
料金は「ぱいかじ」より3百円安い2,410円でした。

デッキに上がってみると、なんとタタミ二畳分位の板張りの台がポツンとあるだけ。
「ぱいかじ」にはあった操舵室の中の客席が無い@@
まあ、僕はこの台に寝っ転がるのでよいのですが・・・
乗船客は勿論僕一人です^^


後で調べると常務員室と思っていたのが客室を兼ねているようでしたが、僕でさえこんなムサイ所には
船が遭難しない限り入ることはないなと思った次第。
実質的に乗務員の居間になっていて、左下に寝っ転がっている船員の足が写っています^^


船艙の端っこに括り付けられた原付。
荷役も終了し、そして出航。


ゆっくりと遠ざかる大原港。
この船のスピードは往路の「ぱいかじ」より随分遅く、石垣まで約二時間掛かりました。

 

前方を睨む操舵室の船長、そして命綱を付けた椅子に座って補佐する(?)副船長(兼荷役のおっさん)。
僕はその後ろの板の上でうたた寝・・・

無人島のパナリ諸島(新城島)。
上陸出来ないことはないのですが、行っても居て当然の普通種が少し居るだけだろうからなあ。
たぶん殆ど初記録だろうけど・・・ 島毎に集めているゴマフやシブラ・ロピカ辺りは欲しいかな。 

時は過ぎ、気付くともう石垣島が近付いていました。
各島を往来する定期船が集中するので、石垣港近辺は船で相当込み合っています。

往路と同様、石垣に戻る高速艇に何度も追い抜かれます。
ここまでスピードが違うと敗北感など微塵も沸かないもんだ。

尖閣を守る海上保安庁の巡視船も何艘か停泊しています。
左の黒焦げ部分は中国漁船にやられた跡か?

灯台越しに見るバンナ岳はますます暗く・・・

石垣に到着。
今の時期に再度西表に行くかどうかは天気次第ですが、このように機動性を持ちつつ思い立ったら
その日に行けて、トンボ帰りも出来るというお話でした。

 

 

 

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