クマゲカノコサビカミキリ(2013.7.29)
屋久島産のカミキリには亜種になっている種類が多いのですが、このクマゲカノコサビもその一つです。
屋久島近辺や三島村辺りに分布するアポメキナ(Apomecyna属)の一群は全てこれに含まれます。
本土産と比べると明らかに白紋が発達しているので、採集時にはかなり白っぽく見えますね。
そして本土では一般に盛夏の頃より採れ始めるイメージがありますが、屋久島では7月中旬で
もう既に不完品が結構混ざっているようです。
全くの自然林では採り難く、かえって畑の脇など人の暮らしの周辺に多く見出すことが出来ます。
実はキボシカミキリやシロカミキリ類等をはじめ、こういうタイプのカミキリは結構多いものなので
注意しておくと良いですね。
ある集落のミカン畑の周りの雑木に絡んだカラスウリを叩くと・・・
ポツポツと落ちて来ました^^
本種に限りませんが大多数のカミキリは一度に多くが得られる一画は狭く、殆どの場所には1頭も
見られないということがザラです。
それなりの成果を得るには、地道な探索が欠かせないんですよねえ。
何度屋久島に通っても、ネキポイントと高山帯を往復するだけではかなりの種類を採りこぼすことに
なるんですよ。
ちょっと白っぽくて良いでしょ^^
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