ツマキナガタマムシなど、小型タマムシ達の動向(2014.5.8)
タマムシは人気の高い甲虫群ですが、我が国においては超小型種の割合が大きいため比較的
目に付き難いグループと言えるでしょう。
これは八重山においても同様で、数種の大型種を除き積極的に探さないとなかなかネットには
入りません。
春からちょこちょことこれらの動静を見ているので、今日は少しタマムシの話をしてみます。
石垣の春で著名なタマムシと言えば、海岸線のリュウキュウエノキに付くセキナガタマおよびデグチ
ナガタマです。基本的に数が多いタマムシ類ですが、悪天続きの春はほとんど得られません。
今年は晴れの日が多かったので両種とも調子が良かったのですが、この時期の昼間は山間部で
採集しているので近年はあまり掬わなくなりました。
写真は本土のオオウグイスナガタマをスマートにした感じのセキナガタマ。
山間部のシイにはタイワンクリタマが居るのですが、数が少なく滅多に採れません。
今年は未採集です。
山間部で採り易いのがハマセンダンに付くツマキナガタマ。
1本の木に多くが付いているものではありませんが、多い一画を見つけると結構ネットに入ります^^
オキナワナガタマはクロヨナに居ますが、これは少ないですね。
美しいナガタマです。
先日は羽脱したオキナワムツボシタマを紹介しましたが、野外では極珍でやはり採れません。
ミカンに付くババナガタマもなかなか採れませんね。
数日前に今季初めてのヤエヤマムナビロタマがネットに入りました(撮影中に逃げた)。
本種はタイワンウオクサギに付き、これから多くなってきます。
人気のコラエブス属の八重山代表、ミドリナカボソタマ。
普通種扱いですが今やそうとも言えず、ちゃんと探さなければあまり見ることが出来ません。
生きている時は本属中最も美しい種類かもしれないですね。
ホストのアカメガシワからは同時にムネアカチビナカボソタマも得られます。
同属では他にタイワンナガタマが居ますがこれは現在ほぼ得られません。
かつて一画に植栽されたホストのシャリンバイが一度期に伐採された際に相当数が得られましたが、
現在出回っている標本の殆どはその時のものと思われます。
なお、タマムシの小型種はすばしっこく直ぐ飛ぶのでなかなか写真に撮れません。
あ、撮る以前に採らなきゃ、か。
夏のタマムシについては、またいずれ^^
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