タイワンシラホシサビカミキリ、ヤエヤマカノコサビカミキリ(2014.5.25) | 蝶・カミキリ・昆虫を楽しむ!(九州・沖縄を中心に)

タイワンシラホシサビカミキリ、ヤエヤマカノコサビカミキリ(2014.5.25)

本土で夏から秋にかけて林縁や藪に絡んだカラスウリの生蔓を叩くと落ちるのがカノコサビカミキリ
ですね。
特異な体型や生態で、採集・コレクションにしても他のカミキリとは趣を異にした楽しみ方が出来ます^^

南西諸島の島々にはこの仲間が数種類居るのですが、現在僕が主要な活動の場としている石垣には
タイワンシラホシサビカミキリとヤエヤマカノコサビカミキリの二種が分布しています。

厳密に言うとこの二種は系統が異なり、簡単に言えば後者は本土域のカノコサビと同様に細長い
タイプで、前者はそれに比べるとややずんぐりした太く短いタイプです。
ちょっと忘れましたが、一つの島に両系統が分布する島って他にあったかなあ。

これらはこのように林縁等で見かけるカラスウリの仲間の群落に生息しています。

よってそれらをバンバン叩くと落ちるのですが、本土のカノコサビが多産するのに比べて、1カ所の
ツルから落ちるのはせいぜい数頭の場合が多いですね。
しかも近年は随分と少なくなった感がありますし、他の採集人からも同じような話をよく聞きます。

これはタイワンシラホシサビカミキリ。

上がヤエヤマカノコサビ、下がタイワンシラホシサビです。
稀に同所的に居ますが、全体的に前者の方が少ないですね。ヤエヤマカノコサビは分布域がやや
北に偏っているようにも感じます。

これは枯れた蔓ですが、以前に成虫が付いていたものです。
裂いてみると、予想通り幼虫が現れました。


どちらの種類かは断定出来ませんが、いずれもこうした枯れ蔓の中で幼虫が育っていきます。
大きさ的には既に終齢で、この蔓は2カ月前には未だ生きていましたから、幼虫は相当早いスピードで
生長する事が分かります。

本土のカノコサビも同様に枯れ蔓から幼虫採集が出来ますよ^^

もっと詳しく知りたい事や
理解できなかった事などございましたらお気軽にご連絡下さい。

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