今年はド不作の熊本県北のゴマシジミ(2012.8.19)
8月も中旬を過ぎるとカミキリをはじめとする甲虫が急激に姿を消します。
もう暫くすると秋の糞虫やセダカコブヤハズカミキリ2亜種の新成虫等の時期になるのですが、
甲虫しかやらない人はそれまでブランクが空くんですね。
僕の場合、そうした虫の空白期間なんてありません^^
秋の甲虫が始まるまで、そしてそれが終わってもやることが目白押しです。
その一つが「蝶」です^^
僕は本来、当ブログの表題にも掲げているように甲虫に劣らず蝶も大好きなのですが、本州等に
比べて九州の蝶相がかなり貧弱であることもあってUターン後は甲虫の方に重点を置いています。
前段のように晩夏には甲虫が激減するし、夏の蝶の王様「ゴマシジミ」が出現するタイミングでも
あることから、そろそろ蝶にも力点を配分していこうと考えています。
秋にはシジミチョウ等の個体数も増してきますからね(ついでに言うと蛾も面白い^^)。
それで、今年のゴマシジミの話です。
数日前に下見を行なった際の貧果の確証をするべく、熊本県北部のゴマシジミの産地へ再度
出向いてきました。
蝶好きな人はご存じのとおり、ゴマシジミは全国的に人気が高い上に変異がすこぶる多く、
熊本にも県外から採集者がよくやって来ます^^
ここは阿蘇の北に位置する原野の中を小道が貫いているポイントです。
「暑い」ことを除けば景色も綺麗で大変気落ちの良い所です^^
道脇や草原の中にはゴマシジミの食草ワレモコウやクサフジ、ハギ等の花が咲き乱れ、
絶好の蝶の採集ポイントになっています。
ただ、今年は例年と異なる点がありました。
それは、梅雨期の集中豪雨による草原斜面の土砂の崩落です。
熊本県も阿蘇周辺を中心に多くの犠牲者が出てまだ通行止めが続いている地域もあります。
(6月にムナコブハナカミキリを採った有名ポイント近くが特に酷かった)
このようにあちこちに斜面が崩落した箇所が散見されます。
そしてなぜかゴマシジミは殆ど姿を現しません。
例年だとワレモコウやクサフジ等に吸蜜にやってきたり、付近を活発に飛ぶ姿が結構見られるのに・・・
うだるような暑さの中、小道を3~4時間行ったり来たりして見たゴマシジミの数は10頭以下。
ネットに入れたのはやっと5頭に留まりました(泣)。
今日のグッド・コンディションでこれだけしか採れないとなると、数日前の下見時の様子も加味して
「今年のゴマシジミはド不作」という結論を下さざるを得ません。
不作の原因を考えるに、やはり集中豪雨によって土中の蛹がかなりやられてしまったのでは
ないかと思います。
同様に副産物のキマダラモドキやクロシジミ等が極端に少ないこともこれを裏付けています。
ここまで少ないと、数の回復には数年を要するかもしれませんね。
ちょっと心配です。
ゴマシジミの吸蜜写真が撮れなかったので、せめて副産物の写真を貼っておきます。
コナラの樹冠に留まるキマダラモドキ♀です。
関東や信州でもそうでしたが、ゴマシジミとは大体セットで居ます^^
九州産は本州産に比べると大型です。
斜面の上部の草に大型シジミチョウの姿を発見。
ゴマシジミかっ、と思って採ってみるとクロシジミ♀でした。
本州では産地がどんどん失われていますが、九州では阿蘇や九重等でまだまだ見られます^^
これらの副産物や真夏の草原に多いキアゲハやカラスアゲハ等も殆ど見ることがなく、かなり違和感を
覚えた1日でした。
宮崎県境の密かなポイント等も探索しようと思っていたのですが、豪雨の影響はほとんどの
ゴマの産地に及ぶのでちょっと二の足を踏みますね。
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