晩夏のカトカラナイター(2012.8.17)
昨晩から今朝にかけて、地元熊本の高地帯でこの時期に現れるクワガタや美麗蛾カトカラの
ナイターを行ってきました^^
ここは言わば私のホームグラウンドですが、九州脊梁山地でも比較的アクセスし易いことから
九州各県から採集者がやってきます。
早朝から高速を使ってやってくる彼らには長距離の山道も、地元民にとっては楽なもの。
午前はスポーツジムで汗を流した後、午後2時頃からナイターのみに向かうという贅沢さです^^
そろそろ日も傾いた昼下がりにゆっくり到着。
九州では珍しい手付かずの原生林が連なります。
他では見られないような巨木や立ち枯れもゴロゴロしています^^
いつもなら林内各所にライトフィットを仕掛けるのですが、今日は主にカトカラ狙いのプチナイター
なのでやりません。
点灯時間まで野鳥のさえずりを聞きながら、涼しい風に当ってうたた寝です。
うーん、ぜいたく^^
今日は月齡もバッチリ。午後7時頃からナイター開始です^^
いつものように点灯直後からキュウシュウオニクワガタがポツポツ飛来してきます。
♀ばかりですが、キュウシュウヒメオオも幾つか飛来。秋にはこれだけを採りに来ようかな。
今日は午前0時を回って気温がかなり下がったからかカミキリの飛来は少なく、コバネとヨコヤマ
ヒゲナガが1♂ずつ来ただけでした。
点灯後1時間程して、今日本命のヨシノキシタバ♂が現れました。
発生初期でビカビカの個体です^^
カトカラはこのように「矢尻」状に留まるんですよ。
まだ早いかなと思ったものの、気の早い♀も出現。
本種はカトカラの中では唯一、♂と♀の羽の模様が異なる種類です。
珍品度も手伝って毒々しげな♀の美しさには魅了されます。結構変異もあるんですよ。
ブナ食いの珍品、かつ美麗カトカラである本種の人気は高く、本州以北のコレクターにとって
大型かつ美しい九州産は喉から手が出る程欲しいものでしょう^^
早朝まで粘り、♂♀併せて二桁近くを得ることが出来ました。
本州の高地帯でも一晩に採れるのはせいぜい数頭ですから、大成果と言えます^^
他に現れたカトカラです。
まずは同じブナ食いのエゾシロシタバ。今年は結構多いようです。
次いでケヤキ食いのジョナスキシタバ。
本州産に比べて白化傾向が見られます。結構珍です。
月齢が良いのでこの日は一夜を通して大量の蛾が集まりましたが、例年は結構多い遇産蛾が
ほとんど見られず、ちょっと寂しい気がしました。
ただ、ナイターはその時の気象条件等で飛来する顔ぶれが結構変わるので、これらは次回に期待
したいですね。
月齡が良いうちに、あと数回はナイターをしてみようと思っています。
そろそろ此処ではソボセダカコブヤハズカミキリ(クロコブ)の新成虫も出始めるので、
そっちもやらなきゃな。
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