九州山地の春の蝶には遊んでもらえず(2022.4.11)
九州と言えど甲虫採集には未だ早いので、九州山地の高標高地域へ春の蝶を確認しに行って来ました。
九州にギフやバシロは居ないので、春の蝶と言えばスギタニルリ辺りに限られるでしょうか。
僕はなんでも屋なので全く問題ありませんが、九州で蝶しかやっていない人はツマンナイでしょうねえ。
ところで、九州のスギタニは大きくて裏面が白い亜種となっています。
九州北部と南部には多産地が知られていますが、中部の九州山地の辺りには何故か多くないようです。
僕はこれまで九州の蝶にはあまり時間を割いて来なかったので未だ1カ所でしか採っていませんでしたが、
今日は別の所で探してみようと考えました。
本州に居た頃何故かスギタニに狂った数年間が在り、出現期は春の一時に限られるが渓谷に行けば
ウジャウジャ居る蝶としてスリ込まれています。そこで前から目を付けていた九州山地(熊本)の渓谷に
行ってみました。
高温の晴天、午前10~正午頃に水辺を探したもののなんと数頭しか現れません。
「あれれ、やはり九州中部では少ないということなのか・・・」
鮮度としては良いものも悪いものもあり、時期を外しているわけでは無いようです。ただ♂がこんなに
少ないんじゃ♀なんて採れないよなあ。
ポカポカ陽気の中、数は少ないものの他の蝶も時折姿を見せます。
越冬後のテングチョウやタテハ類、ウラギンシジミに混じってミヤマカラスアゲハやツマキチョウ、
トラフシジミなどがチラチラして、小春日和の高揚感を高めてくれます。
九州のミヤマカラスの飼育もペンディングのまま永年経ってしまったなあ。
狙ったスギタニはほぼ採れず新産地を見つけた程度に終わりましたが、既知多産地でウジャウジャ
採っても仕方ないしね。スギタニはいずれ九州山地産の♀から人工採卵して飼育してみたいと思います。
カミキリ採集に良いカエデの木の発見も出来ましたし、今日も良い運動になりました^^
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