イエカミキリ他、梅雨期に見られるカミキリ達(2) (2014.6.23)
前回に続き、備忘録として梅雨の時期に見られたカミキリを幾つか列挙しておきます。
まずは街灯に引き寄せられたイエカミキリ。
さすが「家」と言うだけあって山間部でのナイターではまず飛来しませんね。
いつも存在を忘れていて、この個体を見るまでは本種のシーズンであることを意識していませんでした。
かつての奄美や沖縄では廃墟となった古い木造の家々が結構残った部落があり、夜に見回ると
イエカミキリも数が採れたものです。少なくとも今の石垣にはそうしたポイントが無いので、野外の
発生木を探してポツポツと採るしかありません。
という訳で、目を付けていた立ち枯れを夜にライトで照らすと・・・
イエーイ! ちゃんと付いていました^^
農村地帯に植えられたガジュマルを見ると、多くの食痕と共に若葉にイツホシシロカミキリ♂が留まって
いました。
他のシロカミキリ類と同様に葉裏に留まるので、逆光にいつも泣かせられる被写体です(汗)。
走光性も高く、発生木の周りの街灯にもよく引き寄せられてきます。
山間部でのナイターにもよく飛んできますね。
こちらは大きな♀。
こんな時期に居るのか、と驚ろかされたイワサキキンスジカミキリ。
本来本種は春の虫で通常は5月中旬までには姿を消すため、数日前に当個体を見つけた時は
本当に面食らいました。ド平地の海岸脇の小道でしたし。
5年ほど前のオモト岳ではヤンバルアワブキの葉を後食に来る個体がたくさん採れましたが、
去年・今年はほとんど入らずむしろムネモンウスアオカミキリより少なかったというオチになりました@@
下は今年4月にオモト山麓で見た交尾個体。
夜間、クロヨナ伐採枝で樹皮を齧るムネコブゴマフカミキリのペア(ストロボ撮影)。
既出ですが、ビーティングネットに落ちた個体しか載せられなかったので野生状態での再録です。