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阿蘇草原におけるナイターに集まる昆虫達(2)(2014.8.31)

今日は8月最下旬、阿蘇で草原ナイターを行った際に飛来した虫の第二弾です。

まずは意図的に狙ったゲンセイ類。
真夏の草原に出現するので、有名な割には出会ったことの無い甲虫屋さんも多いのではないでしょうか?

これはキイロゲンセイ。
鮮やかな黄色がとても美しいですね。複眼も大きく真ん丸で、可愛らしい顔付きをしています。
大きさには幅があり、時にはとてつもなく大きな♀が採れることもあります。

次いでツマグロキゲンセイ。
個体差は殆ど無い小型種で、前種より数は多いです。

これらのゲンセイ類、刺激を与えるととても「青臭い」強烈な匂いを発し閉口させられます。
また不注意で潰したりすると有毒な体液でこちらの皮膚がただれてしまうので注意が必要です。
僕はたまにこれにやられる事があり、今回も首筋に怪我を負ってしまいました(泣)。

広大な草原には水溜りも多く、意外と水生昆虫も飛来して来ます。
全国的に少ないコガタノゲンゴロウ。

さすがにタダゲンは来ませんが、本種はまだ地元各地で点々と採集出来ます^^
面白いのは摘まんだりして刺激を与えると複眼後方からクリーム状の甘ったるい匂いのする物質を
出すことです。
イジメているつもりは無いけど、なんか泣いているみたい・・・


近年少なくなったとされるガムシも多数現れます。

ガムシも独特な嫌な臭いを出しますね。
もう変な臭いを放つ奴ばっかりじゃないか・・・

この仲間では最大級のオオカマキリモドキ。
八重山産の大型種、イクビカマキリモドキに匹敵する風貌を持っていますね。

草原には灌木類も点在するので少ないながらカミキリ類も集まって来ます。
いかにも生き残りといった感じのスレて触覚の切れたヤツメカミキリ。
サペルディーニの仲間はよくライトに集まるので一応念頭には置いておきましょう。

割と遅い時期に発生するスジマダラモモブトカミキリ。

カミキリはこの他にノコギリ、ゴマダラ、サビ、トガリシロオビサビ辺りが飛来しました。
とんでもない貧果ですが、まあ場所柄、時期から勘案して妥当なところでしょう^^

群生タイプのカメムシ類はスクリーン上でもコロニーを作るんですね。
これはちょっと面白い概念ではないかしら^^

ちょっとだけ蛾の紹介。
全国的に産地が少ないヒメスズメ。実は阿蘇草原には結構居たりします^^

これも一般には多くないホソバスズメ。
シブい紋様、かつカッコ良いスズメガで好みです^^

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