屋久島の不朽木から出てきたクロコバネカミキリ等(2016.8.11)
7月下旬の屋久島では、例年はあまりやらない材中の虫もいろいろと探してみました。
本日紹介するのはかなり不朽が進んだ朽ち木から割り出したクロコバネカミキリ♀。
蛹から羽化した直後だったようで、シロアリの女王を彷彿とさせる巨大な腹部が印象的です。
コバネカミキリは僕自身とても好きな種類ですが、これまで結構縁があります。
以前も材中で羽化した直後の個体を見つけたことがありますが、やはり他種と比較すると腹部の
膨大さが顕著でした。
新成虫は腹部がある程度収縮するまで材中に留まるわけですが、栄養分が多いせいか他種に
比べると比較的その期間は長いように感じます。この個体も採集後20日程は水分も何も与えない
状態で平気で生きていました(多くの種は同条件でこれほど長生きしない)。
不朽が進んだ木だったため、同時にヤクシマコクワガタの蛹も出てきました。
これは♂の蛹。もうちょっと大きかったらなあ。
こっちは♀の蛹。そろそろ羽化が近づいているようでピンク色掛かっていますね。
本日現在、コクワガタは無事羽化済み。クロコバネと一緒にタトウに並んでいます^^