シモフリナガヒゲカミキリ | 蝶・カミキリ・昆虫を楽しむ!(九州・沖縄を中心に)

シモフリナガヒゲカミキリの食痕と幼虫・蛹(2014.5.1)

今日はチョー普通種たるシモフリナガヒゲカミキリの食痕のお勉強です。

そんな駄物なんて取り上げないでよ、なんて言わないで下さい^^
以下に述べるように、これらの幼虫や蛹、食痕、食入材の種類等を知ることは、効率の良い採集を
行う上で重要なファクターの一つになってくるのですから。

先日も当ブログで述べましたが、石垣島をはじめとする南西諸島では本種やsybra・ropica属、
Ceresium属の数種等の普通種が極めて多く、一日に遭遇するカミキリ全体に占めるそれらの割合は
95%以上と言っても過言ではありません。
何かを叩く度にビーティングネットにパラパラと落ちるそれらをハタキ落とす作業を、無表情で続ける
毎日を想像頂ければと思います^^

当然、材採集の際にもこれらの幼虫や蛹とは頻繁に遭遇します。
単純に材に付いたカミキリ幼虫の食痕の9割以上はこれらということになりますからね。
「おっ、この食痕は珍品種かも^^」と思って後生大事に当該材を持ち帰っても、無情にも大抵はこれらの
オンパレードと相成ります。

採集現場で予めこれらを選別出来れば、無駄な労力を省くことが出来るし過度な期待を抱く必要も
無くなるって寸法です^^

それで、シモフリナガヒゲの食入材がこれ。
樹種はほぼ問わず、乾燥気味に枯れた樹皮下を食い、このように細かい繊維くずが目立ちます。
多数が一度に樹皮下を食いまくるので、最終的には樹皮は浮き上がってしまいます。
キマダラヒメヒゲナガも似た感じの食痕を残しますが、それよりも遥かに小さいので区別可能です。

表面の樹皮の残りや木屑を取り除いたところ。
このような食入口が多数現れます。何も詰めていないことからも本種と判別出来ます。

その部分を少し削ると、蛹室及び前蛹が現れました。
材に食入すると食い進まず、食入口の直下にこんな蛹室を作っています。

これは既に蛹化しているもの。
本種が入っている材は、大体においてキンタロウ飴状態^^

今後もたまにはこうした普通種情報も発信していきますので、有効に活用して下さいね^^

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