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梅雨前線いよいよ強まる。時期に見られる雑虫幾つか(2014.6.14)

今月も10日頃まではそうでもなかったのですが、梅雨前線もいよいよ八重山に座り込んだようです。
どうもあと1週間程度はまともな採集は出来そうもないですね・・・

このようにハデに雨マークが出ていてもこれまでは好転することが多かったのですが、ここ暫くの
雲の動き、雨の降り方を見ていると長雨に悩まされた昨年前半によく似ていて嫌な感じ。
仕方が無いとは言え、こうもまともに採集が出来ない日々が続くとまいっちゃいますね。
もう随分治まってきましたが、今シーズンは一時酷い腰痛に悩まされたので良いリハビリ期間には
なるかな。

そんな時期、野外で見た雑虫で写真を撮っていたものについて幾つか紹介します。

まず、梅雨に入る前から路傍で目に付く虫、いやどう見てもセミですね^^
本土でセミと言えば基本的に樹木にくっ付いているものですが、イワサキクサゼミはこうした草本植物の
上で数頭が固まって活動しています。
とても鈍いセミで指で簡単に摘めますし、飛んで逃げることもありません。

これは♂二頭が共鳴している場面ですが、他種と同様に1頭が鳴き始めると複数が合唱を始めます。
時期的に発生はほぼ終了で、歌声の主役は低山帯で合唱するツマグロゼミに代わっています。

これはとても変わった体型のコブナナフシ♀。
本種はナナフシでは異質の存在で、コノハムシに近いともされるようですね。
他種と異なり暗い場所のビーティングでたまに落ちてきます。

普通ナナフシはこういう場合、「木の枝」であることを放棄して^^、素早く歩いて逃げようとします。
石垣や与那国にはとてつもなく巨大な種類が居るので写真に残したいのですが、動きが早いので
まあ撮れない撮れない^^
でも本種は違います。すなわち、こうなります。

「ピーン^^」
つまり、徹底して木の枝への擬態を捨てないんですね。
まあ、他種と異なり動きが極めて鈍いのでこうするより仕方が無いのかもしれませんが^^

ヤエヤマエボシハゴロモ。
ヤメテ、笑いが止まらない^^

手のひらサイズの大きなバッタ、タイワンクツワムシ。
南方にしか居ないのかと思っていましたが、与那国以北、少なくとも中部辺りまではずっと居て
北上傾向もあるとか。

そう考えると特段取り上げるまでもない虫ですが、実は僕は大きなバッタや特徴あるナナフシには
ちょっと興味があるんですよ。
これらは自分で採集したり標本を作ったりする対象ではないのですが、シンガポール駐在員時代に
東南アジア産の素晴らしさに気付き、仲良くなった現地標本商からちょこちょこと集めていました^^

面白いものについてはオフにでも紹介しますね^^
バッタ、ナナフシ、カマキリと言えばほとんどの方は興味が無いと思いますが、美麗かつ奇抜な種類の
内臓を抜いて綺麗に展翅・展足を施し急速乾燥させた標本は本当に素晴らしいですから。

僕は老後、東南アジア某所に数年は移住する予定ですが、こうした虫達とも合間見えることが出来るので
とても楽しみです^^

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