サクラの幹で見られる大型美麗種キマダラカメムシ(2012.6.29)
以前書いたことがありますが、僕はカメムシフリークでもあります^^
極めて嫌な酸化臭を発するので昆虫が好きな人からも嫌われがちなグループですが、
美麗なもの、形が面白いもの等、なかなかタレントが揃っている一群だと思います。
かつては最美麗種のニシキキンカメムシを広島県まで採りに行ったこともあります。
累代に挑戦しましたが2齢幼虫から変態が進まず、結局失敗してしまいました(泣)。
カメムシの飼育はなかなか難物ですね。いつかリベンジを・・・
さて、写真はかつて日本には産しなかったキマダラカメムシです^^
ソメイヨシノの樹肌に溶け込む見事な保護色になっていますね。
カメムシとしては最大級の美麗種で、街路樹や公園に多いソメイヨシノを中心に数十種類の樹木で
見られます。
2000年頃までは沖縄、九州そして中国地方までしか生息が確認されていませんでしたが、
現在は関西にも広がり、その後東京でも記録が出たそうです。
このカメムシの広がりはいろいろなブログやメディアで言及されているようですが、
やはり「温暖化」にその原因を求める書き方がほとんどのようです。
調べてみると本種のルーツには中国本土と台湾があるようで、どちらから来たものが何処に定着
したのかよく分からないようですね。
それに加えて公園や道路沿いに多いソメイヨシノは移植が頻繁なため、それも本種の分布拡大に
一役買っているものと思われます。
「(北に)広がった」という事実も一概に「温暖化」で片付けるわけにはいかない一例と言えますね^^
7月上旬には地元各地の公園等のソメイヨシノ並木には多くの交尾ペアが見られるようになります。
採集は以前に十分楽しんだから、今年は交尾写真を撮りに行こうかな^^