ヒメエグリユミアシゴミムシダマシ | 蝶・カミキリ・昆虫を楽しむ!(九州・沖縄を中心に)

イリエヒサゴゴミムシダマシ等、屋久島の高地性特産ゴミダマ類(2014.8.21)

屋久島における昆虫相の魅力の一つが高地性の種類を持つ点です。
日本に星の数ほども存在する離島。
離島と一括りで言っても、何しろ屋久島には標高2千メトールに近い九州最高峰があるのですから、
他の島とは決定的に異なる部分があるのです。

その異なる昆虫相の一つが高地性ゴミムシダマシ類です。
ゴミダマ類は各地域で分化する傾向が強いグループですが、屋久島高地にもそうした特産の種類が
幾つか分布しています。

その中でも最も採り難いのがイリエヒサゴゴミムシダマシで、たとえ採れても一晩にせいぜい数頭です。
全く採れない年も多いものの、ここ二年は比較的採っている人は居るようでした。

朽木の窪みに少し隠れた格好のイリエヒサゴ。
寸詰まりの小型種で、九州高山帯に稀産するソボトゲヒサゴに近い種類と思われます。

一方、対照的に長っ細く巨大な体系のヤクヒサゴゴミムシダマシ。日本産ヒサゴゴミダマ類の最大種です。
基本的に高地帯の虫ですがイリエヒサゴよりやや低標高でも採れます。
数もより多いのですが、それでも最近は一晩に10頭採るのは厳しいですねえ。

そしてとても特異な形態を持ち、かつ少ないヒメエグリユミアシゴミムシダマシ。
♂では後脛節の内側基部の一部がえぐられるという、ユミアシゴミダマ類の中での変わり種です。

本種は特に毎年同じ朽木で発生する習性が強いので、「マイ朽木」をどれだけ多く持っているかが
成果を大きく左右します。
新たな発生木探しが毎年欠かせない所以ですね。 まあこれが滅多に見つからないわけですが。

窪みから現れた個体。
昼間はこうした穴の奥に隠れていて日没とともに活動を開始します。

高地性ゴミダマにはもう一種、このカテゴリー中では最普通種のオニエグリが居るのですが、昨年に続き
今回も撮り忘れました・・・
その代わりに、同夜に見たキマワリ屋久島亜種。
屋久島でも他地と同様に低地には多いのですが、高地帯で見るのは珍しいパターンでした。

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