ヤエヤマウラナミジャノメ | 蝶・カミキリ・昆虫を楽しむ!(九州・沖縄を中心に)

ヤエヤマウラナミジャノメのシーズン、何故かナガサキアゲ・・・(2014.5.4)

石垣では先月下旬からヤエヤマウラナミジャノメのシーズンを迎えています。
本種は同様に八重山特産のマサキウラナミジャノメより一回り大きいシブいウラナミジャノメの一種です。

僕が初めて石垣を訪れた30年近く前は、生態や生息場所が未だ一般的ではなくそれほど普通の
イメージはありませんでした。
蝶屋の常宿として有名だった○ぎさ荘でその時知り合ったアホの三ちゃん(当時の蝶研フィールドの
読者の方には懐かしい?)と競い合って採集していたものです^^

飛んでいる時は黒っぽく見え、薄い色合いのマサキウラナミとはほぼ見分けることが出来ます。
また、翅の色調に合わせてより暗い環境を好むように感じます。

ジャノメチョウ類の採集の依頼を受けていることもあり、昨日の午前中はこれらを採集する時間に
充てたのですが、ちょっと驚きのアゲハチョウの一種が採れました。

ジャノメ類を掬いながらやや暗目の林道を歩いていた時です。
クロアゲハの♀とそれにまとわり付く♂らしい黒いアゲハが前方をゆっくり舞っているのが見えました。
本種の♀は翅の色調が薄いことから種名を直ぐに確定出来ます。問題は後翅の赤い二重紋の程度。
距離および軌道を計り、狙いを定めて一気にネットを振り抜くと上手い具合に二頭共キャッチ出来ました^^

そして取り込み。アゲハ類のような超大型で尾状突起があるような種は、ネットの中で暴れ回る際に
破損しないよう注意深くかつ素早く処理を行う必要があります。
まずはネット越しに♀を押さえながら翅の破損度合いを確認します。
幸い完品のようなので一応キープ。取り出すと残念ながら二重紋の発達度合いは低レベル・・・

そして問題はこれにまとわりついていた♂の方。
♀を取り込んでいる時にちらっと♂に視点が合ったのですが、尾突がありません。
ああボロか・・・

ネットを裏返して逃がそうとしたその時、一瞬、前翅裏の付け根に大きな赤い紋が見えたのです!
おい、こりゃマズイぞ・・・
慌てて裏返しかけたネットを元に戻し、丁寧に取り込みます。

それがコレ。
なんと、ナガサキアゲハの♂です@@


僕が若い頃、西表島に居るナガサキアゲハの♀は限りなく白く、滅多に見ることすら叶わない幻的な
存在とされていました。
そして時が経つにつれ、八重山地域からオリジナルのナガサキは姿を消したと認識されるように
なっていました。

それがコレか?

どうやらそうではないようですね。
後翅表面の青条および裏面の青紋が鮮明過ぎておよそ国産とは思えません。

もし以前、八重山にオリジナルなナガサキが居たとしても、奄美産や沖縄産に繋がるもので
あったはず。
とてもこんな東南アジアチックなものではなかったでしょう。

ということで、コレは迷蝶でしょうね。
出来れば♀のタイプを確認してみたいものですが、僕は蝶好きではあるものの基本的に「迷蝶命」では
ないのでちょっと億劫です・・・

誰か代わりに採ってちょーだい^^

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