今や大珍品、ヤエヤマトラカミキリ(2015.8.19)
かつてに比べると極めて採れなくなっているカミキリは結構多いものです。
探してもどうせ居ないからと、最初から諦めがちの代表の一つがヤエヤマトラカミキリでしょう。
現在の日本でほぼ確実にこのカミキリを採ることが出来る場所を挙げられる方はどれほど居られる
でしょうか?
ヤエヤマのトラカミキリというくらいですから、実はこの3年間密かに八重山各地で探していたのですが
一度もお目に掛かれませんでした。
浅学にして近年の八重山における記録を知りませんが、もしかすると彼の地では絶滅に近い状態
なのかもしれません。
以前は奄美大島の某土場で採れるのが有名でしたが、四半世紀振りに今夏行ってみるとその土場は
既に消滅しており奄美における記録も近年はあまり無いようです。
地元熊本の天草諸島でかつて記録が出たり、30年ほど前に僕自身が自宅周辺で数頭採ったり
しているので(未発表だが驚異的な記録)、意外と九州沿岸部および平野部が盲点になっているかもなあ
と思ったりもしています。これはまあ数年後からの課題にしてみましょう。
さて、では現在、どこに確実なポイントがあるかと言えば、ズバリ屋久島です。
それでもやはり珍品で、例年なら遠征中に1頭見れるかどうかなのですが今年は何故か調子が良く、
他の虫が極度に少ない中で二ケタに迫る個体を得ることが出来て笑みがこぼれました^^
逃がすかもしれないので普段は撮影など後回しなのですが、今年は幾つか採った段階で多少余裕が
生まれ初の生態写真に挑戦してみました。
暑い時間帯に伐採木をしつこく見て回ると、ちょこまかと動き回るヤエヤマトラ発見。
暫く動きを観察していると、木肌に産卵管を突き当てながら適当な産卵場所を探し始めました。
動きが緩慢となり、シャッターちゃーんす!
なかなか良い写真が撮れ満足です。もちろん撮影後は丁寧に取り込みましたが^^
実は僕は隣の種子島でも本種を材採集により幾つか羽脱させています(屋久島産とは色彩が異なる)。
カミキリ屋の中でも最も本種に縁のある一人なんだろうなあと思います。
本種については今後も注意深く探索を続けるつもりです。


