ヤエヤマノコギリクワガタ | 蝶・カミキリ・昆虫を楽しむ!(九州・沖縄を中心に)

ヤエヤマノコギリクワガタを畑脇のビーティングで採集(2014.5.20)

梅雨の晴れ間、田園地帯でビーティングをしているとドサッと大きな赤っぽい塊が落ちました。
一体何だ、と凝視するとヤエヤマノコギリクワガタの中型♂。

近くに民家があるような畑の脇だったのでちょっと驚きましたが、意外とこうした所に安易な探し方が
あるように思いますね。
なお本種はド平地の原生林でフィット採集を敢行しても結構採れます^^

僕は基本的にクワガタはオモチャと思っているので、この仲間をことさらには狙って採ることはしません。
(ルリ系やツヤハダといった、いわゆる一部にエサケルス(Esacerus)と言われる部類はちょっと別^^)
ただノコギリクワガタ系統はやや好きなのでナイター等に大型個体が来ると一応は摘みます^^
ヤエノコは5月下旬以降は山間部でのナイターで当たれば結構来ますね(10頭位は)。

あ、エサケルス以外のクワガタ全般で言えば、全く集めていないネブト以外の種はとりあえず
大型クラスを1ペア程度は揃えていますが、まあオモチャ箱は2箱で事足りてます^^

ここから先は蛇足コーナーです(と言うより本当はメルマガネタかな^^)。

ちなみに現在、西表でやや標高を上げた所(例えばアイラ川のちょっと上の方^^)でのナイターや
果物トラップで以前は極珍とされたヤエヤマコクワガタが高確率で採れます。
僕の友人なんかは聞くと大体皆採っていますね。

たかがリュウキュウコクワですから採れていなかったというのが不思議で、極珍とのレッテル張りは
金銭的な価値を落としたくなかったクワガタ生き虫屋達の陰謀だったのではないかとさえ思うほどです。
30年近く前の某カミキリ雑誌で、カンピラで採れた2頭目だかの写真で盛り上がっていた記憶が
ありますが、多くの採集者が訪れていたカンピラは基本的に低過ぎるのでしょう。
本来の生息域はもうちょっと高い所にあり、それを掴んだ人は長い間密かに採っていたようです。

僕は特段興味も無かったので探してもいませんが、ベニボシカミキリ狙いで西表に入れば丁度
シーズンですから、クワガタ好きのカミキリ屋がついでに採るというスタイルが出来つつあるようです。

僕も今年はスケジュール的に無理ですが、来年は1カ月ほど西表島に滞在する予定なので
カミキリや雑虫採集の合間に大きい奴を数ペア程度は確保しようかなと思います。
昨年か一昨年、あるクワガタ屋さんから○十万出すからヤエヤマコクワをペアで採って欲しいとの
リクエストを頂いたのですが、丁重にお断りさせて頂きました。

もうそんな虫じゃないのにな、と^^
それにクワガタの相場感に関わる話には頭を突っ込みたくもありませんからね。
ああ怖い怖い^^

その人でなくても隔世の感を噛み締めている人は多いかもしれませんね。
(数十万円という大金をはたいて購入した方は特に)。

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