ヤクシマオオクチキゴミムシ | 蝶・カミキリ・昆虫を楽しむ!(九州・沖縄を中心に)

また採れた! 珍種ヤクシマオオクチキゴミムシ(2019.8.6)

今季屋久島でのちょこっと成果の第五弾です。

もう採れることは無いかな、と思っていた屋久島の大珍品ヤクシマオオクチキゴミムシ。
その姿を昨年に続き今年も拝むことが出き、さらに今回は生態を写真に収めることも出来ました。
(相手が動いていたので少々ピンボケになってしまいましたが)

日頃の行いが良いと良い虫が採れるよねえ~
昨年は標高百メートルほどの低地原生林内でしたが今回は山の中腹近辺で、垂直分布は結構な幅が
あるようです。

昨年居たのは地面に横たわった広葉樹の大木、今回はヤクスギの小木立ち枯れで、活動の場としては
何でも良いんですね。的が絞れないので採集者にとってはどうにもなりませんが。
この写真を見ると簡単に採れそうな気さえしますが、まあ「居ない」虫だから^^

本種を二頭採った人もまず居ないと思うが、二度在ることは三度在る、に期待しよう^^

ヤクシマオオクチキゴミムシ(2018.9.11)

奄美大島はここ一週間以上、毎日雨が降っています。フィールドに出られなくもないのですが、
昼はなお暑い事や夏枯れを考えると未だ出たくはないなあ・・・という感覚が勝ります。

今月末からのオークションや来月の大手町コレクションフェアの準備にも掛からないとならないし、
というわけで、7月にフラッシュバックして屋久島で初めて採ったヤクシマオオクチキゴミムシの
写真でも貼りましょう。

採集場所は2012年に僕が屋久島初として記録したノルティア(Nortia)、ムネスジウスバカミキリを
採った低山帯の照葉樹林内。
夜にライトを照らしながら徘徊していると、見慣れた大きな倒木の下面に何か黒いモノが蠢いていました。
「ゴキブリかな?」と近寄ると・・・「オオクチキゴミ!!」

相手はさらに倒木下面の反対側に向かおうとしていたのですかさず手を添えると、「ポロっ」。
あれ? 添えた手のひらに難なく向こうはコロンと自分から落ちてくれたのです。
ゴミムシなので素早く逃げようとするのかと思いきや、手のひらの上で触角は多少動かすものの
体はほぼ動かさないのです。

鈍いんだなあコイツというのと、短足でカチッとした感じの丸っこい(でもカッコイイ)独特のフォルムが
初対面のファーストインプレッションでした。
勿論その後は幾晩かその近辺を探したものの、追加個体を見ることは出来ませんでした。
柳の下が無いのは分かって自嘲しながらやっていましたが、やっぱり珍品だよなあ。

かつて鹿児島県大隅半島の林内ナイターでクチキゴミムシを採ったことがありますが、スクリーンに
見つけた途端に摘まんでしまったのでアクションの仕方を見ることが出来ませんでした。
そいつも鈍かったのかしら。

(参考)鹿児島県大隅半島産クチキゴミムシ

大隅半島ではキンヘリアトバゴミムシも採っているので、今回のヤクシマオオクチキゴミ獲得で
とりあえずは熱烈に採りたかった南方ゴミムシ3種は手中にしました。
7年掛ってやっと念願の「ワン、ツー、フィニィッシュ」です^^

(参考)鹿児島県大隅半島産キンヘリアトバゴミムシ

奄美大島のアマミスジアオゴミムシは30年位前に入手済みだし、こっちに他の見栄えのする
歩行虫は居たかしらん・・・

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