3月最上旬の与那国で蝶採りを楽しむ(2014.3.3)
今年の初春は例年より寒い傾向の与那国島。
でも太陽が出ると気温はグンと上がり、この時期でも日差しは結構強くなります。
本土なら「小春日和」と言いますが、八重山の場合はこの寒暖の差が激しく、風雨を伴った低気圧(北風)
が来ると一瞬にして冬に逆戻り@@
昨日はTシャツに短パン、ゾーリだったのに、今日は上下スウェットを着込んで靴下を履く、といった
感じになります^^
これが3月下旬~4月上旬あたりまで続きます。
春物を狙って遠征して来る採集者はコレに翻弄されるんですよねえ。大体北風の方が多いですから。
この事は春の八重山を体験したことの無い方には想像出来ないかもしれませんね。
ですから、春休みに八重山遠征を敢行したご友人に、「暖かい八重山へ行ったのになんでそんなに
貧果なの?」なんて言わないでくださいね^^
八重山における春先の天候の実体についてはメルマガでも補足しておきましょう。
前置きが長くなりましたが、今回は一昨日に行った蝶採集の様子です。
多忙なため僅か2時間程度でしたが、快晴ではなかったものの雲は薄くてまばら、気温もそこそこ
上がりTシャツ1枚で良いくらいで、発生している蝶達の動きは活発となりました。
現在与那国で最も目に付く蝶がナミエシロチョウ。
最盛期で個体数はかなり多いですね。林縁のセンダングサには頻繁に吸蜜に訪れます。
現在は小型の春型で♂は純白、♀の斑紋も夏型とはちょっと異なり採集欲をそそります。
普通種とは言え、我が国では数少ないAppias属であり飛翔も力強いのでネットコントロールも必要。
スポーツとしてのハンティングの対象には打って付けです^^
一方、やや暗目の林縁を力無くひらひらと舞うのがクロテンシロチョウ。
これも今が最盛期のようで結構目に付きます。本種はポツンと単独で居る印象が強かったのですが
今なら視界に2~3頭がチラチラしている場面も珍しくありません。
現在は石垣島等でも見られますが、かつて与那国で採れ始めた頃のフィーバー振りが思い出されます。
当時隆盛を極めた今は亡き蝶研フィールド誌で生活史も含め大きく取り上げられ、本種を採るためだけに
与那国に渡った蝶屋も実に多かった。僕もお土産に不完品の三角紙標本を頂いて喜んだものです。
それが無造作にあちこちを飛んでいてもう殆ど見向きもされなくなったのだから、時代は変わった
もんですねえ・・・
他の蝶はと言えば、リュウキュウアサギマダラ、リュウキュウミスジ、リュウキュウヒメジャノメ、
タイワンキチョウがチラホラ。
稀にジャコウアゲハ、アオスジアゲハ、オオゴマダラ、ネッタイアカセセリ、クロボシセセリ等が
見られる程度。
あとボロボロのテングチョウを二頭ネットしたけど、これは与那国ではどんな位置付けだったかなあ。
唯一現れたジャコウ♀。与那国産はとても変わっている^^
これも何時かいっぱい飼育しなくちゃ。
カラスアゲハも今はとても少なく、数頭はネットしたもののキープしたい鮮度のものは1頭のみ。
なお与那国産の後翅基部の青紋は石垣産等と比較してより鮮明で明るいと言われ、独特の個体群と
見なす向きもあります。僕もその説を支持しており、いずれは採集・飼育に本腰を入れる必要があると
感じています(老後かな ←禁句^^)。
自然光の下でちょっと強調されていますが、件の青紋。
蝶屋さんならちょっと感じるところがあるでしょ^^
(春型は特にその傾向が強いと言えるかもしれない)
ツマベニチョウも新鮮そうなのが時々飛んでおり30分に一度位は遭遇するのですが、低い所に
全く降りて来ないのでネットを振るチャンスも有りませんでした。
与那国産は黄色味が強いので特に好きな一群です。
かつて初めて訪れた与那国で、意地でも本種を採るんだと丸1日をかけて粘ったものです。
その末に採集した黄色い♀の不完品は、未だにシロチョウ箱に大事に収まっています^^





