カスリドウボソカミキリ、屋久島で近年発見される(2014.8.3) | 蝶・カミキリ・昆虫を楽しむ!(九州・沖縄を中心に)

カスリドウボソカミキリ、屋久島で近年発見される(2014.8.3)

屋久島で採集を行って行く上で 、ヤクシマホソコバネカミキリの次に片付けなければなあ、と
ため息をつきながら考えていたカスリドウボソカミキリを今回2♀採集出来ました。
屋久島では発見されたばかりの超・珍品のため、これは難儀をするだろうと思っていたのですが、
いつも採集を行っているマイポイントの近くでビーティングしていたら図らずも採れてしまいました@@

5年越しのヤクネキと併せカスリドウボソという難物まで手に入れることが出来て、2014年夏の屋久島は
僕にとり忘れ得ぬものとなりました^^

屋久島のカスリドウボソは確か数年前に屋久島在住の虫屋さんによって初めて採集され、その後に
別の方が採集された2頭が虫雑誌に発表されたと記憶します。
今年現地で確認したところでは、さらに1頭がまた別の現地の人によって採集されていました。

あれ、これまで地元の人しか採集していないのかな?
ちょっと定かではないのですが、それほど外部から来た採集者が真面目にビーティング採集等を行って
いないということなのでしょう。
昨年僕が初めて記録を出したムネスジウスバカミキリと言い、屋久島には年間あれだけの採集者が
入っているのに殆どがネキの有名ポイントや極一部の車で行ける高地帯等しか訪れないという証の
一つと言えると思います。

なお、カスリドウボソは最新の分類によると本邦では4亜種に分けられており、見方によれば2種に整理
出来るともされ扱いが難しい種類と言えます。
現段階では屋久島の個体群は最北の亜種(分布域は奄美大島、徳之島、トカラ宝島)に含まれると
見るべきですが、屋久島の特殊性を鑑みると将来的にはさらに分けられる可能性もあると思います。

今年5~6月頃石垣島にて八重山亜種をそこそこ採集しましたが、手許に在るこれら最南、最北という
両極端の個体群同士を比較して見るととても面白いですね。
来年の屋久島では是非追加を狙いたいと思います^^

あ、確か与那国でも記録があったからそこでも採らなきゃ。
モノに出来たら最南端、最北端の達成だ^^

もっと詳しく知りたい事や
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