ヤクジャコウアゲハを初めてネットする(2014.8.7)
蝶屋の皆さんはジャコウアゲハに対してどのような印象を持っておられるでしょうか。
個体数の少ない本州北部域の方は別として、九州から関東辺りにかけての蝶屋さんにとっては
いわゆる「はなもひっかけない」存在なのではないでしょうか。
僕が20年ほど住んでいた東京近郊の里山にも多い所があったし、ウマノスズクサが繁茂するような
河川敷には多くの個体が群れ飛び、特に蝶屋が多い関東、関西等ではまず顧みられることのない
蝶でしょう。
でもそれは変異がほぼ見られない多産型の本土域個体群の話で、熊毛諸島から南西諸島かけての
島嶼域(対馬も含め)には様々に分化した亜種がおり、コレクターにとっては外すことの出来ない
存在となっています。
基本的には普通種のため、沖縄とか八重山等の島々の亜種はちょっとした遠征でも簡単に得られる
場合が多いのですが、屋久島亜種の「ヤクジャコウ」はちょっとそういうわけにはいかないようです。
ここ毎年7月は屋久島を訪れていますが、モンキアゲハやナガサキアゲハがあれだけたくさん居るにも
拘らず、このヤクジャコウはなかなか見ることが出来ないのです。
まあ時期の問題や、元々発生地が偏る傾向が強い種類だからかもしれませんが。
これまでの遠征では姿は見てもネットを振る機会がなかったのですが、たまたま目の前のリョウブの花に
訪れた本種を今回ラッキーにも採集出来ました。
黒いので大きな♂だなあと思いながら採ったのですが、ネットから取り出すと腹部の大きな♀。
本亜種♀の特徴にまんまと騙されてしまったようです^^
しかし相当に黒いですね。
尾突にちょっとだけカケが在るのが残念。
裏面から見ても黒さが実に良いです^^
屋久島、種子島の熊毛諸島には特産亜種が数種しか居ないため、基本的に訪れる蝶屋さんは
八重山や沖縄方面と比べると遥かに少ないですね。
正直、屋久島で真の蝶屋さんを見かけたことは未だ一度もありません@@
本来僕は蝶屋でもありますが、採集が散漫になるのを避けるため一定の年齢まではあえて蝶に
本気で取り組むことを控えています。
屋久島は昆虫トータルで見ると、ネキが二種も居ることからも分かるように昆虫相の多様性に極めて
富む島です。
いずれは種子島もカバーしつつ屋久島に数年住んでみるのも良いかもと思ったりもしています。
ヤクジャコウやミヤマカラス、サツマニシキ等の飼育も一杯したいしね^^
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