クロカメノコハムシを真夏の草原で採る(2014.8.20)
先日、8月に入って初となる地元の阿蘇方面へ採集に行って来ました。
もうこの時期となると狙える甲虫の種類は限られてきており、狙うは草原性ハムシの珍品である
クロカメノコハムシです。
当ブログにはこれまで何度か登場している虫ですが、日本では実質的に熊本県の阿蘇地方でしか
確実に採れないという非常に特殊なハムシです。
阿蘇においても産地は極めて局地的で、まだまだ一般的にはなりそうもないですねえ。
僕はこれまで初夏~秋にかけて採っていますが何時もせいぜい数頭しか採れず、生態もほぼ
分かっていないため、一体何時が最盛期なのかもよく分かりません。
マイポイントに着いてアザミ類を叩くと、早速一頭目が落ちてきました^^
真っ黒で平べったいので直ぐにお目当ての虫と分かります。
漆黒のカメノコハムシなんて、見たことのない人には想像も出来ないものでしょう。
丁寧な作業を繰り返し幾つか追加することが出来ましたが、何時もながらどうしてこんなに少ないの
でしょうか。たかがハムシなのに。
せっかく完治していた腰痛がまた振り返しちゃったじゃないか・・・
何時もはここで終わるのですが、今回はちょっと探索範囲を広げてみようと細かく歩き回ってみました。
するとこれまで行き当たっていなかった新たなポイントを発見することが出来たのです。
もちろんポツポツしか採れませんが、少なくともマイポイントの中では最良と言える一画です。
うれしー^^
おっ、二つ落ちた^^
今回嬉しかったのは、数年振りにアザミの葉に留まる個体の写真が撮れたこと。
ちょっとルッキングしたくらいでは滅多に居ないのでなかなか生態写真が撮れなかったんですよ。
写真中央にクロカメノコが留まっているのが分かるでしょうか。
一べつしただけでは何かの汚れのようにしか見えませんね。
拡大写真です。
近くに本種のものと思しき食痕も多数見えますが、この株にはこの一頭しか居ませんでした。
いずれにしても今回、とても良いポイントを追加することが出来ました。
これまでの標本は外部に出ていくばかりだったので、初秋頃にもう一度行って今年はしっかりマイコレを
作りたいと思います^^
先の八重山遠征でアカヒラタカメノコハムシの生態や採集法も十分に掴んだし、少ないカメノコハムシの
標本が次第に溜まってきました。
来年は沖縄や奄美のヒラタカメノコ類にも手を伸ばすかな^^
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