ミスジクビボソハムシ、波照間島で繁殖地発見(2015.5.11)
今回の波照間遠征でミスジクビボソハムシの発生地を確認する事が出来ました。
本種は近年沖縄地方に国外から侵入してきた北米原産の美しいハムシで、波照間島でのオフィシャルな
記録は僕が昨年共著で発表した1例しかありませんでした。
この時にミスジクビボソハムシという和名を提唱したところで(発案は共著の方です^^)、それまでは
Lema spと呼ぶしかなかった本種がかなり身近な存在となったと思います^^
存在自体は有名になった本種ですが、実は未だあまり一般的ではありません。
その原因はホストがなかなか目に付き難い植物だからで、ちょっと探した程度では大抵見つかりません。
しかも植生の変化にとても敏感な植物で、毎年同じ所に自生してくれないことも本種を採集し難い物に
しています。
現に僕が昨年石垣島で見つけていた繁殖地も、今年来島してみると綺麗さっぱりホストが無くなっており、
とても驚いた次第でした。
(ただ別途に新たな発生地を見つけて事無きを得ましたが^^)
さて、波照間島で見つけたホストのセンナリホウズキ。
相当に食痕が在るのが分かりますね。
ざーっと見回すと、直ぐに交尾個体が目に付きました。
ホントに美しいハムシだなあ^^
典型的な本種の繁殖株で、次々と見つかります。
葉裏には幼虫、加えて卵塊も見つかります。
今の時期にはステージが入り乱れていることが分かりますね。
波照間産は今度何時採集出来るか分からないのでちょっと多めに摘んでおきました^^
この場所の個体群もたぶん次回は見られないでしょうし。
来年からは八重山から軸足を別に移すので本種を楽しむのもとりあえず今回が最後になるかな。
余裕があれば、地元に戻る際に飼育材料を持ち帰りたいと思います^^
もっと詳しく知りたい事や
理解できなかった事などございましたらお気軽にご連絡下さい。