ミスジクビボソハムシ | 蝶・カミキリ・昆虫を楽しむ!(九州・沖縄を中心に)

石垣産ミスジクビボソハムシが羽化^^(2015.6.19)

長雨でフィールドへ出れない中、我が家では石垣産ミスジクビボソハムシが初めて羽化しました。
意外と簡単でした^^

写真では羽化した成虫のほか、繭と蛹が確認出来ますね。
繭は土中から掘り出したもので、実際は土中で羽化した成虫は自力で地上に這い上がって来ます。

累代もやってみようと思いますが、もう少しで奄美・屋久採集へなだれ込むので「うやむや」になっちゃう
かもなあ・・・

熊本に戻っています(2015.6.10)

一昨日の夜、雨の地元熊本へ降り立ちました。
カラ梅雨の八重山と違い九州は雨模様が濃く、滑走路上空の雨雲が厚いため僕が乗った機は着陸を
やり直す場面があり肝を冷やしました@@

昨年も書いた記憶がありますが、八重山から九州に戻ると空気がヒンヤリしているのを感じますね。
同時に清涼感もあります。向こうの6月はもう蒸し暑いの一言ですから。

さあ3年振りに6月の九州の虫を採るぞ、と意気込んでいましたが、こっちは順当に梅雨空なんですね。
八重山の天気とは好対照です。予報から雨マークが消えれば速攻で何処かに行って来ます^^

さて、フィールドへ出れないので八重山から連れて帰ってきたミスジクビボソハムシのエサ替えを
行ったところ。得意の100均カゴです^^

自分の糞を被るというバカな奴なので、辺りがドロドロになり結構大変なんですよ。
余計な生態しやがって・・・。 

今年は石垣で結構広大な繁殖地を発見しましたが、6月上旬にはホストのセンナリホウズキの群落は
他植物に押されて劣勢となり枯れた株も多く見受けられました。
昨年の産地もそうでしたが、本種の生息地はこのように消滅・移動を繰り返しているようです。
来年からは狙う予定が無いため、出来るだけ手持ち標本の数を増やしておこうと思います。

そしてこれは西表島のジャングルで採ってきたキノコの残骸。

もちろんイリオモテコブスジツノゴミムシダマシのコロニーを確認しています。
そろそろ羽化したカッコイイ成虫が溜まっている頃と思いますので、明日にでもあばいてみますか。
結果はまたお知らせしますね^^

ミスジクビボソハムシの老熟幼虫に土を与えたら・・・(2015.6.6)

未だ飼育が一般的ではないと思われるミスジクビボソハムシ。
近年、八重山地方に移入してきた北米原産の美しいハムシです。

飼育中の一部の幼虫が老熟し、食草から離れて歩き回っていたので土を張った容器に移したところ、
一斉に潜り始めました。
しめしめ思った通り^^

まあLema属ですからね、当たり前のことではあるけど計算どおりにコトが運ぶのは気持ちの良い
ものです^^

問題は卵、弱齢~中齢のヤツらだな。
食草の問題もあるし、こっちは計算どおりに行くか・・・

なお、メルマガ読者さんにはお伝えしてきたとおり、今季の八重山は早く切り上げるため滞在期間は
あと数日を残すのみ。
今年は虫が少ないし(カラ梅雨でますます少ない@@)、ちょうど良い頃合いかな。

明日は食草や荷物を送る算段をしないとな。

ミスジクビボソハムシ、波照間島で繁殖地発見(2015.5.11)

今回の波照間遠征でミスジクビボソハムシの発生地を確認する事が出来ました。
本種は近年沖縄地方に国外から侵入してきた北米原産の美しいハムシで、波照間島でのオフィシャルな
記録は僕が昨年共著で発表した1例しかありませんでした。

この時にミスジクビボソハムシという和名を提唱したところで(発案は共著の方です^^)、それまでは
Lema spと呼ぶしかなかった本種がかなり身近な存在となったと思います^^

存在自体は有名になった本種ですが、実は未だあまり一般的ではありません。
その原因はホストがなかなか目に付き難い植物だからで、ちょっと探した程度では大抵見つかりません。

しかも植生の変化にとても敏感な植物で、毎年同じ所に自生してくれないことも本種を採集し難い物に
しています。
現に僕が昨年石垣島で見つけていた繁殖地も、今年来島してみると綺麗さっぱりホストが無くなっており、
とても驚いた次第でした。
(ただ別途に新たな発生地を見つけて事無きを得ましたが^^)

さて、波照間島で見つけたホストのセンナリホウズキ。
相当に食痕が在るのが分かりますね。

ざーっと見回すと、直ぐに交尾個体が目に付きました。
ホントに美しいハムシだなあ^^

典型的な本種の繁殖株で、次々と見つかります。

葉裏には幼虫、加えて卵塊も見つかります。
今の時期にはステージが入り乱れていることが分かりますね。

波照間産は今度何時採集出来るか分からないのでちょっと多めに摘んでおきました^^
この場所の個体群もたぶん次回は見られないでしょうし。

来年からは八重山から軸足を別に移すので本種を楽しむのもとりあえず今回が最後になるかな。
余裕があれば、地元に戻る際に飼育材料を持ち帰りたいと思います^^

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