北限の屋久島産カスリドウボソカミキリ(2016.8.7) | 蝶・カミキリ・昆虫を楽しむ!(九州・沖縄を中心に)

北限の屋久島産カスリドウボソカミキリ(2016.8.7)

カスリドウボソカミキリは南は与那国、北は屋久島まで広く分布する、シロスジドウボソカミキリ属
(Pothyne)の中で一段と際立った最大種です。

何処にでも居るからと言って必ずしも普通種ではなく、やや遅めの出現期や分かり難い生息場所も
手伝って多数を確保するのは結構至難な種類です。
現在は1種4亜種で整理されているものの、奄美以北産を別種とする考え方を採る研究者も
居るようで、他のPothyne属の種類と共に将来的には分類的な変更が在り得る種でもあります。

屋久島からは従来知られていなかったため、最新の図鑑でも分布域から屋久島が欠落しています。
いずれにしても屋久島は最北端の分布の辺境地なので生息数は相対的に少ないものと思われます。
今季の屋久島では、僕以外の数名の採集者も含めて少なくとも6~7頭は得られています。

7月下旬にも拘らず微毛の揃った♀。
本種はスレ易いので、これほど綺麗な個体はちょっと驚き@@

残念ながら左前脚の腑節が欠けていました。
でも極端に少ない最北端産、意味在る標本です^^

なお本日、メルマガ「南虫ニュース」46号(今季遠征、奄美~屋久島・南大隅編)を配信しました。
一昨日に続く怒涛の配信。今号も長いです^^

もっと詳しく知りたい事や
理解できなかった事などございましたらお気軽にご連絡下さい。

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