イリエヒサゴゴミムシダマシ、盛夏の屋久島高地に出現(2016.8.21)
夏の屋久島高地では数種類の特産ゴミムシダマシ類を採集することが出来ます。
その中でも最も採り難いとされているのがイリエヒサゴゴミムシダマシ。
同所的に居て比較的数も多い、長っ細く大型のヤクシマヒサゴゴミダマと比べると寸詰まり感の強い
小型種です。
こんなやつ。
これまで7月中旬(ヤクネキ目的で採集者が多く集まる頃)はなかなか得られなかったのですが、
比較的遅くまで屋久島に滞在した今シーズン、暦が8月に変わろうとするタイミングで探してみると
例年よりは目に付きました(勿論多くはないが)。
このことから本種はやや遅く発生する種類であろうことが伺えます。
ついでに言えば、本種と形態的に似ている九州高山の珍種ソボトゲヒサゴも遅めの発生なので
これらの関連性は深いのかなとも思います。
今回は材中にて本種の蛹および新成虫も確認出来ました。
下はこれから色付いてくる新成虫。
蛹室内の蛹。
隙間だらけのボロボロの材なので蛹室の全容が分かり難いですが^^
蛹の形態。
本種の蛹が紹介されるのは初めてかもしれませんね。
個人的にこれまで見てきたイブシキマワリやイリオモテコブスジツノゴミダマと同様に、
蛹の各腹節の両側には大きなトゲ状突起を有し、腹部は内側に大きく湾曲しています。
これらはゴミムシダマシ類の蛹が全般的に持つ特有の特徴なのでしょうね。
(参考)
イブシキマワリ、イリオモテコブスジツノゴミダマの蛹
なお、7月最下旬ともなると同様に屋久島高地特産のヒメエグリユミアシゴミダマは1頭しか
見なかったし、ヤクヒサゴゴミダマもかなり少なくなっていました。
ただ最も多いオニエグリゴミダマは十分に目に出来、意気消沈しがちな屋久島高地帯で
楽しませてくれました^^
写真は♂で、前胸上部がコカブトムシのようにボコッと凹んでいてとても面白いです^^
(♀に比べると♂は大型かつ少ない)
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