奄美の自宅でフクチセダカコブヤハズが羽化(2018.6.7)
奄美大島では、やっと梅雨らしい雨空が続くようになってきました。採集に出ようかな、それとも
降られるから止めようかな、と出動を迷う局面も多くなっています。
ぐうたらな僕はそんな時、大体は「やーめた」と相成ります^^
そんな採集にならない奄美の自宅でも、ちゃーんと虫が採れるんだから楽なもの。
人工飼料の中に作られた蛹室に居るのは・・・
フクチセダカコブヤハズカミキリ♂です。
これは僕の地元の熊本・阿蘇周辺にある渓谷で採った幼虫が成長したもので、分類上は亜種たる
フクチセダカコブヤハズのほぼ南限産と言えるものです。
ここは観光地としても有名でアクセスも容易いことから、よく他県の採集者も訪れる場所です。
よって標本も出回るケースが多いのですが、僕は此処からさらに南方の山塊のマイポイントも
持っており、南限亜種ソボコブヤハズとの交雑が全く無い個体群としては究極の南限となっています。
これは♀の蛹。容器の蓋の壁面で蛹化したので、蓋を外してカシャッ。
見易く良い所で蛹化してくれました^^
コブヤハズカミキリ類は人工飼料との相性が良く、基本的に野外より良好に生育するケースが
多いです。ほぼ死亡することもないので飼育は簡単。
今夏は僕も遠慮せずにヤクシマコブヤハズの幼虫採りに励む予定です。
成虫を狙うより遥かにラクです^^
もっと詳しく知りたい事や
理解できなかった事などございましたらお気軽にご連絡下さい。