九州虫屋連絡会(第40回)に参加、そしてムモンベニカミキリ調査(2018.11.23) | 蝶・カミキリ・昆虫を楽しむ!(九州・沖縄を中心に)

九州虫屋連絡会(第40回)に参加、そしてムモンベニカミキリ調査(2018.11.23)

11月17日(土)~18日(日)に大分県九重、湯坪温泉で開催された第40回九州虫屋連絡会に
参加してきましたのでその様子を簡単に報告します。
九州の北・中部の県を中心に四国地方、そして山口等から合計37人の参加があり今年も盛況でした。

ちょっと驚いたのがもう40回もやっているんですね。僕は11年前にUターンして以来毎年参加
していますが、東京でサラリーマンだった時分にたまたま初参加したのが丁度10回目でした。
あれからもう30年かあ。いやはやびっくり。
その頃は一般的な忘年会のように開催場所を転々と変えていましたが、少なくともここ十数年はこの
湯坪温泉の某旅館に固定されています。毎年同じ所で行うのはどうかという声もあるでしょうが、
特に幹事さんの負担軽減や参加者が我が家のように落ち着けるという意味では悪い選択ではないと
思います。参加者が毎年固定され易いきらいはありますが、長く続けるテの一つではありましょうね。

まずは地元・熊本の阿蘇地方を西から東へ横断、そしてやまなみハイウェイを北上して大分・九重方面へ
向かいます。目的地まではゆっくり走って自宅から二時間半といったところ。
世界一のカルデラを走りながら、阿蘇山特有の草原の山並みの絶景を楽しむのはいつも最高です^^

どこまでも続く草原野を走りながら大分県へ入ります。阿蘇と九重の絶景を双方堪能出来る僕は
参加者の中では最も恵まれているでしょうね^^
そして草原から九重の原生林へ景色は変わります。随分少なくなりましたが、車横付けのこうした
林床でニセコルリクワガタなんぞが採れます^^


高標高の原生林を走っていると辺りがいきなりポッカリと開き、湯煙りの立ち上る温泉郷が
山並みに点々と現れます。


最近は参加者の高齢化と共に天気が良くても採集を行わず直接宿へ早く到着する人が多く、
狙う一番風呂を逃すケースが増えています。ちょっと悔しい。
風呂を浴びた後は他の参加者や幹事さんが揃うまで早く集まったメンバー間で早速情報交換の輪が
出来ます。時間は有効に使わないとね。

今回の30分の講話(一種の勉強会)はここ数年北海道へオサムシ類を採りに行っている方からの
スライドを交えたお話でした。自らの車で北海道へ渡り、数カ月の間トラップを掛け回っているとのこと。
近年はかなり多いようですね、このパターン。
僕もそろそろ北海道に手を付けようかと思っているので、有難く参考にさせて頂きました^^

そして一人一話を交えた宴会の後、メインイベントのオークションへ突入。
いつもの手練れオークショネアの進行で次々と標本が落札されていきます。

今回は四国から3人の出品があったことから四国産の標本の割合が多く面白かったですね。
僕はちょっと奮発して四国産(香川・徳島)オオトラを2♀落札。もちろん野外品ね^^
その他にも当然いろいろ手を伸ばし・・・ 散財の夜は更けて行くのであった・・・

オークションは夜の11時頃には終了、その後は幾つかの輪を作りながら和やかな情報交換が
深夜2~3時まで続きました。

当方は来年度から始めるミニコミ誌の構想の一部を説明、多くの知人らからご賛同を頂きました。
これについては12月に配信するメルマガ「南虫ニュース」にて詳しくお話するのでご興味を
お持ちになった方は是非ご購読下さい。今年度末には当ブログ上でも購読者を募る予定です。
往年の「某カミキリ関係ミニコミ」のような要素を取り入れるので(カミキリだけではなく、
全ての人気昆虫を扱う予定)、多くのアマチュアの虫屋さんのご参加を期待しております^^

一夜明けて翌日も晴天なり。奄美から出てきて時間の無い当方は早目に宿を発ち、かつて日本一の
個体数を誇ったムモンベニカミキリの産地へ向かいます。
此処はもう何度も当メルマガに登場している場所で、僕が大学生~新社会人の頃までは冗談抜きで
冬の1日に三桁の前蛹入りのカシワの小枝が採れたものです。

その場所からムモンベニが姿を消してほぼ四半世紀。Uターンしてからは大体毎年この地を訪れて
確認していますが全く復活の兆しがありません。昨年は来なかったのでちょっと期待もしたのですが
やはり現実は現実でした。併せてかつては多かったヨツボシチビヒラタやチャバネクロツツも同様に
全く見つかりません。

昔とほぼ変わらぬカシワ林と食痕が全く見られない綺麗なカシワの一年枝。


そして一昨年にムモンベニの材が5~6本採れた別のポイントへ回ります。僕にとっては数十年振りに
採って驚喜したわけでしたが昨年は全く見つかりませんでした。可能性は7:3程度で負けかな、と
冷静に判断しつつ丁寧に探し回りましたが、残念ながら今年も未発見に終わりました。
ただ、一昨年のように不意に見つかったりすることもあるので、出来る限り手は下してみる必要は
あるなと思っている次第です。さすがに数十キロ四方のエリアから遺伝子が消え去るということは
なかなか在り得ることではなかろうと思えるからです。

そうしたことも含め、今後もずっと此処へ通い続けることになるのでしょう。
あと5年は南の島に滞在するので今度は何時になるか判らないけど、また来るよ。

もっと詳しく知りたい事や
理解できなかった事などございましたらお気軽にご連絡下さい。

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