6月に採集・飼育、展翅した蝶たち(2021.7.1) | 蝶・カミキリ・昆虫を楽しむ!(九州・沖縄を中心に)

6月に採集・飼育、展翅した蝶たち(2021.7.1)

今日から7月となりましたが、奄美大島は数日前からの雨が続いています。
現在羽化中のイワカワシジミの展翅をしつつ、既に展翅板に乗った6月に採集したり飼育した蝶たちの
写真を撮ってみました。

今年の6月は甲虫類の発生があまり良くないこともあり少し蝶に入れ込もうかと思っていましたが、
思いのほか今年の梅雨は雨の日が多く、意気込みほどは蝶の採集も出来なかった印象です。

フタオチョウは飼育した分と採集分が混じっていますが、発生初期に採集しても野外品はどこか破損や
擦れがあるもので、気に入った採り込みたい個体はなかなか採れませんでしたねえ。
現地に居てもそうですから、ちょっとの遠征では良い個体はあまり採れないと思ったほうが良いです。
とりあえず第2化はこれで十分なので、あとは夏~晩秋に第3化の飼育・採集及び来年の第1化に
なるものの飼育まで完遂する予定です。それでフタオチョウは一応卒業と。

焦点となる「奄美のフタオの起源は?」についてですが、僕は自然拡散・定着(中)であると
考えています(そう思った経緯はメルマガに書こうかな)。
また、ホストとしてのクワノハエノキへの依存度はせいぜい数%以内ですし、特に成虫の習性がアカボシ
ゴマダラとは全く異なるため競合関係には無く、アカボシに影響を及ぼす心配は杞憂です^^
こういう事象は「現地」で注意深く観察することが重要で、本土の机上で幾ら考えても、ね。
また本土で飼育しても小さな標本は幾らでも作れますが「現地」ではないのだから非現実の状況下での
飼育記録であることを認識したほうが良いですね。

そしてクワノハエノキでもフタオが食う・食わない系統があると思っており、それについては出来れば
奄美に居る間に調べてみようと思っています。もしかしたらクワノハエノキ以外にもサブ的に食っている
ものが他にあるのではないかとさえ思います。いずれにしても自然界でクワノハエノキに産卵することは
イレギュラーであり、繰り返しますがアカボシとの競合を心配する必要はないでしょう。
(なお数件問い合わせが在りましたが当方はフタオ母蝶等を提供しておりません)

さて、天気予報ではあと数日もすると奄美の梅雨は明けそうな気配です。
年中行事のモリヤイ(アマミホソコバネカミキリ)を数日楽しんだ後は昨年行かなかった屋久島へ
向かう予定。屋久島が済めば例年のように地元九州で暫く過ごします。
いよいよ夏物の季節に突入です^^

もっと詳しく知りたい事や
理解できなかった事などございましたらお気軽にご連絡下さい。

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