10年振りのモンキタマムシ採集、南薩へ(2022.4.25)
このところ雨天が続いていますが、晴れ間の日に南薩(鹿児島県薩摩半島南部)へ10年振りの
モンキタマムシ採集に行って来ました。
へえ~、あれからもう10年も経ったんだ・・・ びっくり。
確かにこの10年は八重山や沖縄方面に長期遠征に行ったり、奄美大島に住み込んだりと地元近辺の
虫から離れていましたからね。この4月から地元を断捨離視点を持って丁寧にやり直していますが、
南薩のモンキタマもその一環ということです。
実はマイコレ分は残していたつもりでしたが、思いのほか残っていなかったこと、亜硫酸で殺虫した
もののアセトン処理を忘れ本種最大のチャームポイントの「黄紋」がくすんでしまっていました。
そうしたことからも採り直しをする必要がありました。
しかし、モンキタマなんてまだ居るのかね?
なにせ前回採ったのは10年前だし、かつて唯一の産地だった長崎ではほとんど絶えたとも聞きます。
行ってみなければ分からない中での不安な採集行となりました。
高速道路を使うし、タマムシの活動時間帯は気温が上がってからなので・・・という安易な思いで
ゆっくり行ったので現地に付いたのは既に午前11時半。さすがに焦りました(汗)。
10年も経つと現地の雰囲気もそれなりに変わっていましたが、真っ先に実績のあるウメの木の
葉っぱを見回します。すると、見上げた葉の裏からヤツの蔭が・・・
おお、居るやん^^
ゆっくりと枝を引き下げて丁寧に摘まみ採ります。本種はタマムシの中ではやや鈍感な種類ですが、
気温が上がった時間帯に無造作に対峙するとやはり落ちたり飛んで逃げたりするので丁寧さは必須です。
その木にはもう1頭いましたが追加が無いので別のポイントへ。
記憶を頼りにウメの木を探し廻ります。10年も経てば無くなった木も多いだろうなあと思って
いましたが、意外と健在の木も多いよう。やはり栽培種なので大事にはされているようです。
そしてモンキタマもポツポツと居てくれました^^
脳天に丸い黄紋が在るのが♀。
♂はスマートで頭部は無紋です。
大型でカッコイイ♀。黄紋も鮮やかで良いねえ^^
踏ん張りながら若葉を齧っている♀。
葉裏で交尾中のものも居ます。
(参考)
10年前の寸劇。モンキタマ男さんとモンキタマ子さん^^
他のタマムシ(特に暑い時期に出現する種類)と比較すると活動時間帯は短く、午後1時半を回ると
葉が重なった陰等に隠れ、目撃する個体が一気に居なくなります。
マイコレ分なら十分に採ったので午後3時前には切り上げました。
最初は居るかどうか心配しましたが、それなりに居てくれて安心しました。
さすがにもう本種採集に来ることはないでしょうから(他種採集には勿論来ます^^)、今回はしっかりと
綺麗なマウント標本を作り、残したいと思います。
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