クモマツマキチョウの幼虫、終齢へ(2022.4.28) | 蝶・カミキリ・昆虫を楽しむ!(九州・沖縄を中心に)

クモマツマキチョウの幼虫、終齢へ(2022.4.28)

現在飼育中の八ヶ岳産クモマツマキチョウ幼虫の第一陣が終齢となっています。
ナノハナやカラシナの実をバリバリ食って一気に大きくなってきました。
クモツキの飼育は初めてですが、この姿を見たかったので楽しい毎日を過ごせています^^

現在の飼育の様子。九州の平野部では殆どのナノハナやカラシナは結実して実も堅くなったものが
殆どですが、運良く身近に遅咲きのカラシナの一群が見つかり飼育の援軍となってくれました。
奥の大きな実に終齢幼虫、手前の未だ花が残る若実に若齢幼虫がいます。

幼虫の齢数が二段階になってしまったのはちょっとした手違い(卵の送り手の^^)なのですが、
餌も実が小さいもの、大きいものの二通りを取り分けなければならないので結構面倒。
若齢期の共食いが極めて激しいことは知っていましたが、実態はどんなものだろうという興味から
敢えて過密的に飼ってみたところ見事に幼虫数が半分になりました。
「おお、なるほど、やはりそうなのか」
数の半減は予想していたのでショックよりは「有名な事実」を確認出来てむしろ嬉しいくらい。

実をバリバリ食い込む終齢幼虫達。見るのが面白く、飽きません^^



これらはそろそろ蛹化準備に入る頃になっているので、そろそろダンボール箱に収容する等の
対策をしなければならないなあ。クモツキやツマキは蛹化する際には食草を離れ何処かへ行って
しまうので何かで囲う必要があるのです。
なお、若齢幼虫の写真は二つ前の記事にあります。

ところで、採って来た餌に「モンシロチョウのような」幼虫が付いているのですが、これは単なる
モンシロチョウなのでしょうか?実は現地で餌を採っていてもこれは割と見つかります。
「え? ナノハナやカラシナだからモンシロチョウが付いていても良いんじゃない?」と思われる方も
多いでしょう。でも、これらは葉ではなく実をバリバリ食べているんですよ@@

最初はタダツマキかなと思ったのですが、ツマキならクモツキ幼虫に似ているはずなのに明らかに
モンシロ幼虫の方に似ているのです。あるいはスジグロとかヤマトスジグロでしょうか?
これらが葉ではなく実を食べることについて、蝶屋(飼育屋)さんの世界では当たり前のことかも
しれませんが、自分には初めての事なのでかなりの違和感を感じています。
下の写真はクモツキ幼虫と共にカラシナの実に留まる姿。

保育社の生態図鑑で調べて見ると、モンシロチョウの項に「幼虫は葉を食い尽くすと花や実を食べる」
との記述が在りました。へえ、モンシロって実も食べるんだ。
幾つか飼育して確認してみますか。種類としてはツマラナイけど、面白いなあ。

クモツキの次の報告は蛹化した頃に行いたいと思います。

もっと詳しく知りたい事や
理解できなかった事などございましたらお気軽にご連絡下さい。

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