ハラグロオオテントウ、新マイ・ポイント発見^^(2022.5.1)
日本産テントウムシの超巨大種3兄弟(僕が命名^^)と言えばカメノコテントウ、オオテントウ、
そしてハラグロオオテントウを指します。
カメノコテントウは全国的に普遍で馴染み深いテントウムシですが、後者2種はなかなかお目に掛る
チャンスが無いという人が殆どではないでしょうか。
実は僕もオオテントウの自力採集経験がありません。宮崎や高知辺りが産地としては有名なので、
恐らく西日本の太平洋側で狙い易い種類ではないかと思います。大分の太平洋岸の一部には何故か
ポツンとヤマトチビコバネカミキリが居たりするので、西日本の太平洋側に特異な分布形態を持つ虫が
幾らか居るように感じています。例のピコピコ虫もその一つと言えるかも。
一方、ハラグロオオテントウですが、近年某虫雑誌を多少賑わせていたとは言え、全国的に見れば
大多数の虫屋には縁遠い存在だろうと思います。確実と言える産地など数える程度ではないでしょうか。
しかも多産型のテントウではないので、寄ってたかって採ってしまえば恐らく簡単にその場からは
消えてしまうでしょう。なので僕は見つけても幾らかは残すようにしてきました。
本種も5~6年振りに探してみたのですが、残念なことにかつてのポイントのクワの木が無くなって
いました・・・
本種はクワノキジラミを捕食するのでクワの木が無ければ発生しないのですが、養蚕が廃れた今日、
雑木でしかないクワは切られ無くなって行く一方なのです。
しかーし!
見つけたんですよ。新たなマイポイントを^^
クワ中木が5~6本纏まって生えている場所です。周りに民家が全く無いので切られる心配もありません。
居るかな、と枝や葉、実を丁寧に見ていくと・・・
大胆に葉っぱに留まるオレンジ色の丸い巨体を発見。鮮やかな超大型種は見つけ易くて良いですね^^
雰囲気は分かると思いますが、見つかるとチョー楽しい虫なんですよ^^
なかなか新ポイントなんて見つかりませんから。
何故か何時も単発が多いのですが今日はルッキングで4頭も見つけたので、ビーティングして回れば
10頭位は採れそうでしたが止めました。で、目視で見つけた半分の2頭のみ回収しました。
さらに調べるとクワキジラミのロウをまとった個体や、クワキジラミ・コロニーの傍で活動中の
個体も発見出来ました。これで次世代の発生確定、と^^
ビーティングしたい気持ちをぐっと堪えたのは、6~7月頃に次世代が発生するはずなのでそれらを
頂こう(出来ればタンマリと^^)という皮算用をたてたからです。
上手くいくかどうかは運次第ですが、新たな良ポイントを探し当てたぜい^^
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