5月初旬、低山ビーティングで落ちて来る虫達(2022.5.7)
5月上旬、世の中の大型連休とやらはそろそろ終わりらしいですねえ。
サンデー毎日の身としては通常の日々を送っていますが、過去4年間のこの時期、九州低地の虫に
全く触れていないのでカンを取り戻す意味で近くの低山でビーティングしてきました。
(あ、奄美在住の前も八重山等に長期遠征していたので正確には10年振り位だ^^)
よく行く自宅から30分程度のフィールド。標高は150mもありません。
熊本市の西部地域が見渡せる原生林の残る一画です。
竹林の混じる林道をビーティングしながら進んでいくと、以下のような虫達が落ちて来ます。
なかなか落ちないササセマルヒゲナガゾウ。
これも何故か極端に少ないホオアカオサゾウ。今年はほぼ無紋型が採れて嬉しい^^
南西諸島の各群とは異なるウスアヤカミキリ基亜種。何故かこれも驚くほど少ない・・・
割り出すより叩き落とした方が数倍面白いハイイロヤハズ。
九州限定、しかも局所的で入手し難いタケトゲハムシ。たぶんこの仲間では最もトゲが凄い・・・
イメージほどには採れないニホンホホビロコメツキモドキ。しかもこんな大型個体は滅多に採れません。
こんな種類も居たなあ。もう何十年も摘まんでいないヒトオビアラゲ。
やはり春にしか見ないキクスイモドキ。
タダドウボソは触角が破損していないこの時期に採るに限ります。
夏に採った記憶はあるも、やはり春のイメージが強いコブスジサビ。
低山から阿蘇高原まで広く確認出来るマメ科食いのオオシロコブゾウムシ。
真っ白な紋が際立つオジロアシナガゾウムシ(古い個体が1頭混じっている)。
南の島々の亜種にも増して美しいアカガネサルハムシ。普通種だけど^^
南方産と共に標本を並べたいクシコメツキ。
意外と見ないクリイロコガネ。この時期にライトフィットでも掛けると入るのかな。
各島に固有亜種が居て注目度が高いマルムネゴミダマ。本土にはたくさん居るんだなあ。
これらは普通種(とは言えないものも居る)ではあるものの必ず毎回採れるわけではなく、2~3回の
採集で揃った写真です。
そしてどれも自分の標本箱には1頭も入っていないことに気付いたので、今シーズン中に数頭ずつは
確保して綺麗に展足しマウントしておこうと思って通いました。
また先日、別採集のついでですが山中にスギ伐採木が積んであったのでヒメスギカミキリも2~3ペア
摘まみましたし(これも実際に触れたのは数十年振り@@)、中流域の河原ではキクスイカミキリも数頭
採って来ました。
コレクションも断捨離のステージに入りましたが、一応最低限の体裁だけは整えたいからね^^
自宅から30分のお手軽なフィールドですが、こうした採集には大変役に立ちます。
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