5月上旬過ぎ、雨の合間に見る虫達(2022.5.13) | 蝶・カミキリ・昆虫を楽しむ!(九州・沖縄を中心に)

5月上旬過ぎ、雨の合間に見る虫達(2022.5.13)

沖縄は既にGW中に、奄美地方も遂に梅雨に入りましたね。
昨年まで住んでいた奄美では5月に入ると直ぐに梅雨の気配が感じられ、「え、もう梅雨なの?」と
虫採りに気が乗らない5月を過ごしたものでしたが、九州の梅雨入りは大体6月に入ってからなので
あと暫くは長雨の心配をすることなく虫採りが出来ると思います^^

しかし、南西諸島の梅雨前線の影響なのかここ4~5日は九州も雨天の日々となっています。
こんな状態では山へは行けないので、雨の合間を縫って近場を見て回っています。

ヤナギの木にはヤナギハムシ等の普通種のハムシ類の幼虫・蛹がたかる時期となっており、
それを目当てに日本産超巨大テントウムシ三兄弟の筆頭、カメノコテントウの幼虫が枝先をウロウロ
しています。もう見なくなりましたが、少し前には成虫がウロウロしていました。

食べられるハムシsp(恐らくヤナギハムシ)の蛹、それを食べるため枝を徘徊するカメノコテントウの
幼虫です。


ヤナギをビーティングしてみると、ハムシ類の幼虫に混じって稀にフタキボシゾウムシが落ちて来ます。
何処にでも居るものではないし、オリジナリティのある斑紋なので好きな種類です^^

未だ早いとは思いましたが、クワのクワキジラミ・コロニーを見て回ってみるとハラグロオオテントウの
亜終齢幼虫が既に見つかりました。しかしこの1頭以外は見つからず、いつもながらの「単発振り」に
感心します。

地面にシリアゲムシspが多数群がっていたので、近付いて見るとカエルの死骸に集まっているのが
分かりました。全く興味の無いグループですが、こいつら肉食だったのね。

野生種のバラの花には、花びらを食するために多数のカタモンコガネが集まっていました。
バラの花は無尽蔵にあるものの、集まるバラの株は限られるようです。


何時もの河川沿いの散歩道にはクコが生えており、現在トホシクビボソハムシ成虫の最盛期のようで
多くの個体が見られます。



この辺りの本種はほぼ無紋で、図鑑の標本写真を確認した後に見るとかなりの違和感があります。
図鑑には「上翅の黒紋は消失する個体がある」とありますが、此処は全ての個体が消失するので全国的に
見れば面白い個体群なのかもしれません。

オニグルミ大木の下枝先の葉を葉脈標本の様に食害しているクルミハムシのコロニー。ちょっと位置が
高いので近寄れませんが、終齢幼虫・蛹そして新成虫の姿がそこにありました。

丁寧に色んな場所を見て行けばそれなりに虫は居るものですね。
ただ近場ではあまり面白い虫が見つからないので、早く山間部へ赴きたいものです。
そろそろ山で採れる虫の種類も増えて来ているでしょう^^

もっと詳しく知りたい事や
理解できなかった事などございましたらお気軽にご連絡下さい。

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