阿蘇草原のアザミ等に見られる特徴的な甲虫達(2014.8.26)
阿蘇の草原でアザミをはじめとした種々の植物をビーティングすると、珍種クロカメノコハムシ等の
様々な甲虫達が採集出来ます。
草を叩くという採集は一般の虫屋さんにはあまりピンと来ない概念かもしれませんね^^
ただその分、いつもは見る機会の無い虫達と出会うことが出来ます。
マイポイント周辺に点々と在るアザミ類。
葉の位置や広がり方の具合から全体を叩くのは難しい植物です。
片っ端からポンポンと叩いていくと・・・
シラクモゴボウゾウムシとキスジアシナガゾウムシが落ちました^^
葉上で交尾するシラクモゴボウゾウムシ。
別名キュウシュウゴボウゾウムシとも言い、幼虫はアザミやゴボウの花の中で育ちます。
アザミにはゴボウ類をホストとするハスジゾウムシも見られます。
一般にヨモギ類に居る名前も似たハスジカツオゾウムシと混同されることも多いようですが、確かに
似ているものの本種の方が採り難いです。格調も高いかな^^
マイポイントではササキクビボソハムシと思われる種類も割と散見出来ます。
普通種のルリクビボソハムシも一部混生していますが、二回りほど小さく体型もやや異なるので
間違いはないと思います。
朝露に濡れている時はおとなしいのですが、日中はネットに落ちても直ぐ飛び立つので
とても厄介です。
小さいもののツヤのあるブロンズ色はとても魅力的です^^
これから秋にかけて多くなるヨツボシテントウダマシ。
初夏の草原ではよく目にするオオヘリカメムシもたまに居ます。
ヘリカメムシ類の最大種でとても見栄えがしますね。
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