雨の狭間に活動するトラフカミキリ(2012.7.7)
今年は地元のトラフカミキリを見に行く機会が無いのではないかと焦っていましたが、
昨日、何とか雨が上がる時間帯があったので郊外の産地までダメ元で行って来ました。
ダメで元々、と思わせるほど、今年の梅雨は酷いんです(泣)。
何しろ7月に入ってからも、雨が降らない日は1日たりともありません。
山間部がダメなのは当然ですが、平地のトラフカミキリ採集でさえチャンスがなかなか無いとは・・・
今回の場合、辺りが雨で濡れていて気温が低ければアウトです。
高温を好むトラカミキリの仲間はまずそんな日は物陰に隠れて出てきません。
幸い今日は昼を回った時点で30℃と汗ばむ気温だったため、雨さえ暫く止んでくれればトラフは
必ず活動しているという自信がありました。
トラフカミキリが居るのはマイフィールドにしている平地のクワ畑跡地です。
ここには伐採され残ったクワの中木が点々とあり、トラフをはじめムネホシシロ、キバネアラゲといった
カミキリ、そしてクワゾウムシやハラグロオオテントウ等のクワ依存性昆虫達が細々と残っています。
僕の知る限り地元でまだ確実にトラフが採れる場所は此処をおいて無いのですが、福岡の虫友に
聞いても状況は殆ど同じ、鹿児島に至ってはカミキリの大御所がもうトラフが採れる所は無いと
嘆いておられました。
このように九州のトラフは何処よりも早く居なくなってしまうのかもしれません・・・
さて、トラフは6月下旬からこれらクワの樹幹に現れます。
ただ、その個体数は少なく、忍耐強く何度も探し回らないとなかなか見つかりません。
小雨が降ったり止んだりする中、ヤブ蚊に刺されながら汗だくとなってクワの木を1本1本丹念に
見ていきます。
すると、何とかポツリポツリと見つかりました^^
「今年も居て良かった・・・」というのが正直な気持ちでしょうか。
トラフがまだまだ居る地域の人には分からない心境でしょうね。
7月上旬なのでスレた個体はほとんど居ませんが、交尾中のペアが居たのでそろそろ産卵期
かなと思っていると、もう産卵している♀も見つかりました。
来年以降の事も考えた結果、今年は大型の1ペアだけ持ち帰ることにしました。
このポイントはいつまでも大事にしたいものです。
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