虫の発生が遅れる与那国島(2017.3.17)
昨日の午後、青空が顔を出してようやく雨も乾いたので始めて採集に出てみました。
常宿で借りたバイクで慣れ親しんだポイントの幾つかを回ってみます。
滞在している祖納の集落(三つの集落の中で最も大きい)の様子を小高い丘から。
八重山各地ではちょっとした伐採などがあるとカミキリのSybra属やRopica属などといった普通各種は
春先から割りと落ちるものなのですが、あちこちの枯れ枝を叩いても全く落ちない。
「あれれ、まだ早いのか・・・」
昨日まで低温が続いていたので仕方ないんだろうなあと思いながら叩き続けると、やっとフタホシサビ、
サキシマヒメ(リュウキュウヒメ八重山亜種)、そして小さなヨナグニゴマフが落ちました。
昨年秋からずっとオークション活動で採集に出る暇が無く、今年初めて採る虫達です。
普通種であっても生きた虫に出会えるのは嬉しいもんです^^
クワ科樹木の枯れ枝に特産種ヨナグニジュウジクロが留まっていました。
羽脱したばかりと思しき大きな♀^^
いつものポイントを叩いても全く落ちなかったので早々と今回は諦めていましたが、本種もこれからが
発生の本番かも。
ヨナグニウスアヤが落ちるいつものポイントを叩くと・・・
今年も居ました^^
湿気の多い古い枯れ枝などがゴシャッと固まったコキタナイ一画を叩くと・・・
ズビロキマワリモドキ類などのゴミムシダマシも共に落ちることがあります。
ゴミダマ類は島毎に特化するものが多く、かつては与那国をはじめ各島で種類も含め多数がビーティング
ネットに落ちたものですが、近年はカミキリなどと一緒で昔ほどは落ちなくなってきましたねえ。
せっかく図鑑も出たのにね。
落ちたウスアヤのエリトラの斑紋はほとんど綺麗なものばかりでスレた個体はほぼありません。
こうした状態を見ても虫の出が遅れ気味であるのが分かります。
これは初めから想定していたものなので特段のショックはありませんが、残りの滞在期間においてちょっと
作戦の練り直しが必要のようです。
昨晩からまた暴風雨となり、雨は上がったものの午前は全く採集になりません。
午後は好転を期待しましたが雨脚も強くなり、今日も丸一日潰れる事となりました・・・
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