オオミズアオ屋久島亜種の飼育を開始(2017.8.11)
かなり久し振りの「飼育室から」です^^
7月の屋久島ではナイターにオオミズアオ屋久島亜種が比較的飛来しました。
オオミズアオと言えば全体的に翅の地色が全面スカイブルーの美麗大型蛾として知られますが、
基本的に普通種なので標本箱の面積を相当に食ってしまうこともあり、あまり数多く標本に
されることは少ないようです。
そう言う僕も標本としては型を見る程度、本州産と九州産を1~2頭ずつ持っているだけだったと
思います。
しかし屋久島亜種となるとちょっと話は別。茶色(黄色)味が強く、何時か機会があれば
ビカビカの標本を得るために飼育してみたい蛾の一つでした。
従来飛来してくるのは何時も♂ばかりでしたが、今回図らずもハラボテの♀が飛来したため
急遽飼育を決意。
生かしてビニール袋に入れておいたところ、数十個の大きな卵を残してくれました。
それらは1週間の内には全て孵化、用意したソメイヨシノの葉に迷うことなく食い付きました。
ソメイヨシノは神社や公園など何処にでもあるので、調達が楽なのはとてもヨロシイ^^
早々と2齢、3齢となった幼虫達。
しかし、しかし、しかし、大変なのはこれから。
1匹が食う量はハンパないからイバラの道が待っているのも事実。
これが分かっているから実は今から憂鬱なのよねえ・・・
3齢になると図鑑等にあるような典型的なオオミズアオの幼虫の姿となります。
デカくなるんだ、これが・・・
なお来年度からは南の島に定住するので、思う存分に飼育が出来ます。
「飼育室から」カテゴリーからの発信も頻発すると思うので、飼育ファンの方はお楽しみに^^
勿論、カミキリを中心に甲虫類の幼虫の飼育もやりますよ。
もっと詳しく知りたい事や
理解できなかった事などございましたらお気軽にご連絡下さい。