シロウラナミシジミの飼育中継(3)(2020.12.6)
ワケあってシロウラナミシジミの飼育中継を中断していましたが、続けます。
今回は野外での幼虫採集の様子です。
(参考)
シロウラナミシジミの飼育中継(1)
シロウラナミシジミの飼育中継(2)
幼虫を探すのはこうしたシュクシャ群落の中。こんな極めて明るい場所ではあまり気にする必要は
ありませんが、湿地が多いのでハブに注意しつつ群落に入り込み、花芽を観察します。
大きな幼虫が居る場合は鱗片やガクの隙間から大量の糞が見えるのでゆっくりと料理^^
鱗片やガクを一枚一枚まさぐっていきます。すると・・・
こうして探すと中齢~終齢幼虫が見つかるので後々飼育が楽です。初齢幼虫は糞がほぼ目立たないし、
新芽の中に潜っていたり複雑な形状の鱗片の隅に隠れていたりと目に付きません。
もし見つけても後の飼育が面倒なので、無視^^
なお誰だか新芽を定期的にチョキチョキ切って持ち帰っていたようですが、育ち切っている終齢幼虫なら
蛹化させられるものの、どうせ芽のモチは悪いし若齢幼虫を全て殺すことになるので良きテとは思えません。
しかも手の届くシュクシャは限られるのでその後自分の首も絞めることになります。
当方としては手の届くシュクシャ花穂がどんどん切られて無くなるので結構大変でした・・・
一部には花穂内で前蛹や蛹が見つかることもあります。終齢幼虫や蛹にはある種のアリが幾つかまとわり
付いていることがありますが、有名な共生関係にある種類らと比較すると関係性はかなり希薄のようです。
これまで書いてきたように、一つの花穂内で見つかるのはせいぜい1~2頭なので、これだけの
蛹を得るのはとても大変(汗)。
中には食痕があっても蛹が見つからないのでアレ、と思いながら探索すると適当な蛹化場所が無いと
花穂を離れる者も居てこうした場所(葉柄)で蛹が見つかることも。
このような飼育材料探しも花の咲いたシュクシャ花穂があってのこと。さすがに手の届く大方の花穂は
食い尽くされ、花の時期も終わったので今は幼虫採集も終了しています。
最終回は自宅での飼育の様子等について述べます。
もっと詳しく知りたい事や
理解できなかった事などございましたらお気軽にご連絡下さい。