レインボーセンチのオムツ替え^^(2013.1.2) | 蝶・カミキリ・昆虫を楽しむ!(九州・沖縄を中心に)

レインボーセンチのオムツ替え^^(2013.1.2)

以前、ダイコクコガネを題材に同様のトピックを取り上げましたが、ちょっと不十分さを感じたので
今日は補足の意味でレインボーセンチのオムツ替え(^^)の様子を昨年の回顧録からご紹介します。

新年早々、「シモ」の話からスタートです^^

(参考)より美しいダイコクコガネの標本を作るために
(参考)ダイコクコガネの糞出し

野外から採ってきた糞虫は体内に動物の糞や汚物等を溜め込んでいるため、殺虫する前に
十分に消化物を排泄させる「糞出し」を行う必要があります。

そうしないと標本にした後でも強烈な不快臭を発散し続けることになり、標本箱を開けるのが
本当に嫌になります@@

ですから、幸せなコレクションライフを送るためにも、この糞出し作業は絶対に怠らないように
した方が良いですね^^

以下が一連の作業を行う前に用意するものです。
まず左が濡らしたティッシュと古新聞(いわゆるオムツ)を詰め込んだタッパー、右上が一旦センチ達を
ストックしておく100均カゴ、右下が現地で採集してきたセンチが詰まったそのままのタッパーです。

採集してから中二日が経過しているので、体内からの汚物の排泄もかなり進んでいるはずです^^

レインボーセンチ達が入っているタッパーを開けたところです。
たくさんの個体が動き回るので、採集時に入れていた新聞紙が細かく粉砕されているのが分かりますね。
センチ達は殺気(^^)を感じ、タッパーの底に潜っているのでこの状態では殆ど見えません。

でも少し新聞紙のくずをかき分けると・・・
カラフルなレインボーセンチの姿が幾つも現れました^^

新聞くずを大部分取り去ったところです。
この様にかなりの数が隠れていたわけですが、ここの産地は青味が強く現れるグループです。
ここは去年新たに発見した地元の多産地の一つです^^

天気が良く気温が高い日だと、1頭1頭処理していると別の個体がすぐ飛んで逃げてしまうので、
僕はこのように一旦カゴに全個体を素早く隔離します。
(なお、汚れたタッパーの掃除は後でまとめて行います。)


そして、新たなオムツを敷いたタッパーの上で、「ザラッ」とカゴをひっくり返すわけです^^
ダイコクやミヤマダイコク等なら潜って行くだけなので良いのですが、センチはここでも飛んで
逃げようとする個体がいるのでタッパーの蓋をすぐに閉めた方が良いです。

この作業を産地毎に行います。
この日は3産地分のオムツ替えを行いました^^

僕の場合、この状態で1日おいて、もう1回オムツ替えを行います。
そしてさらに1日おき、酢エチで殺虫します。
やはり2回程度はオムツ替えをしないとお腹の中がキレイにはなりません。

この後は洗剤を少々入れた水中でジャブジャブ洗い、さらに綺麗な水で体の外側に付いた汚れや
紙くず、洗剤成分を洗い流します。
そして十分に洗浄した後は暗所で干して余分な水分を飛ばします。
(生展足が出来なくなるので乾燥させ過ぎないこと。)

まあどこまでこだわりを持って標本を作るかですが、納得のいくコレクションを持つためには
気を遣いすぎる事は無いのでしょうね^^

もっと詳しく知りたい事や
理解できなかった事などございましたらお気軽にご連絡下さい。

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