イツホシシロカミキリ | 蝶・カミキリ・昆虫を楽しむ!(九州・沖縄を中心に)

葉っぱに穴を開ける(後食する)カミキリ2題(2015.4.21)

先般紹介した普通種カテゴリーに入りますが、一般に枯枝等のビーティングで簡単に採れる他種と
趣きを異にするものを二種取り上げます。

いずれも後食のために生葉に集まる種類で、そうした樹木を探し回る必要があるため油断すると
短期旅行では見られないことさえあります。
目に付き難いもう一つの理由は、どちらもむしろ農園の脇のような人為的な環境を好むからです。
皆、そんな場所になんて行こうとはしませんからね^^

僕は人里近辺まで広くフィールドとしていますが、4月も中旬を過ぎてイシガキキボシカミキリが
最盛期となっています。

畑の脇のクワを見て回ると・・・
居ました^^
若葉に大きく不定形の穴を開けながら齧っていますね。食欲旺盛な種類です^^

茂みの中を覗き込むと、隠れた部分にも見つかります。

普通種とは言え一応亜種ですからね。甲虫屋さんなら押さえておくべきでしょう。
しかも当亜種は最も大型化するのではないかと思われ、特大サイズは素晴らしいものです^^
離島の亜種の中では探し易いのですが、決して無尽蔵に居るものではありません。

そして同様にクワ科樹木の葉に不定形の穴を開けながら後食するのがイツホシシロカミキリ。
本種も全くの山間部よりも人里近辺の方が圧倒的に数が見られます。

田園風景をバックにガジュマルの葉っぱを齧るイツホシシロカミキリ。

面白いのは、キボシが最も好むクワにイツホシシロが居ることは無く、イツホシシロが好む
ガジュマル等にキボシはまず居ないことで(ヨナグニキボシはよく居る)、クワ科樹木を利用する
両者は大まかに棲み分けているように感じています。

生きている時は美しいのですが、標本にすると何故か薄汚れてしまう残念なカミキリです。

葉裏のイツホシシロカミキリ、ムツボシシロカミキリ(2012.7.16)

南方系シロカミキリとして馴染み深いのが、イツホシシロカミキリおよびムツボシシロカミキリです。

昔は同種とされていましたが、現在は沖縄本島を境に(一部混生する)、南にイツホシシロが、
北にムツボシシロが分布するとされています。

これら二種は形態だけではなく、生態もよく似ていることでも知られます。
共にクワ科植物の葉を裏から齧って穴を空けるので、この食痕を頼りに成虫を見つける事が
できます^^

まずは宮古島で見つけたガジュマルの葉を齧っているイツホシシロ。
アコウもホストにしていますが、圧倒的にガジュマルに多いようです。

そして屋久島でイヌビワの葉を齧るムツボシシロです。
管理人は今年の屋久島でもちゃんと採っているのかな?

※現在管理人「自由人」は屋久島・大隅半島遠征中です^^ 本記事は事前投稿です。

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