先般紹介した普通種カテゴリーに入りますが、一般に枯枝等のビーティングで簡単に採れる他種と
趣きを異にするものを二種取り上げます。
いずれも後食のために生葉に集まる種類で、そうした樹木を探し回る必要があるため油断すると
短期旅行では見られないことさえあります。
目に付き難いもう一つの理由は、どちらもむしろ農園の脇のような人為的な環境を好むからです。
皆、そんな場所になんて行こうとはしませんからね^^
僕は人里近辺まで広くフィールドとしていますが、4月も中旬を過ぎてイシガキキボシカミキリが
最盛期となっています。
畑の脇のクワを見て回ると・・・
居ました^^
若葉に大きく不定形の穴を開けながら齧っていますね。食欲旺盛な種類です^^

茂みの中を覗き込むと、隠れた部分にも見つかります。

普通種とは言え一応亜種ですからね。甲虫屋さんなら押さえておくべきでしょう。
しかも当亜種は最も大型化するのではないかと思われ、特大サイズは素晴らしいものです^^
離島の亜種の中では探し易いのですが、決して無尽蔵に居るものではありません。
そして同様にクワ科樹木の葉に不定形の穴を開けながら後食するのがイツホシシロカミキリ。
本種も全くの山間部よりも人里近辺の方が圧倒的に数が見られます。
田園風景をバックにガジュマルの葉っぱを齧るイツホシシロカミキリ。

面白いのは、キボシが最も好むクワにイツホシシロが居ることは無く、イツホシシロが好む
ガジュマル等にキボシはまず居ないことで(ヨナグニキボシはよく居る)、クワ科樹木を利用する
両者は大まかに棲み分けているように感じています。

生きている時は美しいのですが、標本にすると何故か薄汚れてしまう残念なカミキリです。

タグ : イシガキキボシカミキリ, イツホシシロカミキリ
カテゴリ : カミキリ
毎日雨ばかりの石垣島ですが、マメに低地のビーティングなんかもやっています。
上旬の来島時にはほとんど居ませんでしたが、このところ普通種カミキリ達がいきなり出始めました。
普通種と言っても、八重山まで来ないと得られない種類ばかりなので嬉しいですね^^
最近の採集者は山手で珍種ばかり狙う傾向があるので、こうした種類達はなおざりにされるようです。
でも、どうしてどうして、脇役ではあってもコレクションには欠かせませんし、採るのは最高に面白い^^
というわけで、今日は中~大型の何種かを。
クワの葉を齧るイシガキキボシカミキリ。
キボシは島(地域)毎に変異があると言ってよく、近年では結構あちこちで交雑も起こっているので
コレクションとしては益々面白いですねえ。

出たてなので斑紋がとても鮮やか^^
ヨナグニキボシも同様ですが、死んで暫く経つと退色して来るのが残念・・・

枯葉と粗朶を交えた茂みから幾つか落ちて来たヨナグニゴマフカミキリ石垣亜種(イシガキゴマフ)。
この地域のものはちょっと黄色味が強いように感じます。
普通種とバカにせず、こうした変異の多い種類はあちこちで採っておく必要がありますね。

僕はゴマフ類が大好きで、今年から亜硫酸絞めで標本を作り直すつもりです^^
もちろん、最普通種のイシガキゴマフだって欠かせません。
北部に多いタテスジドウボソカミキリ。
八重山で採れる本属中では最普通種ですが、ドウボソ好きな僕は幾つあっても構いません^^
今回はイシガキゴマフと併せ、波照間島亜種もしっかり確保する予定です^^

なお、こうした触覚が長い種類は、フィルムケース等に収納して活かしたまま持ち帰り、個別に
ゆっくり処理しましょう。
そうすることで毒ビンの中での他種との噛み合いによる破損を防ぐことが出来ます^^
タグ : イシガキキボシカミキリ, タテスジドウボソカミキリ, ヨナグニゴマフカミキリ
カテゴリ : カミキリ