与那国島の材を収納している箱を覗いてみると・・・
羽脱していたのは特産のウスイロフトカミキリ。
へへへ、4つ出てる^^
今日は、GW後半に材から羽脱したフトカミキリをアップします。
こうした部屋の中で人工的に撮った写真を載せるのは嫌なのですが、羽脱物なのでそこは仕方
ありません。
また臨時の最低デジカメによる室内撮影なので画質のクオリティも最悪ですがどうかお許しを。
まずはヤエヤマフトカミキリ石垣北部亜種。
基亜種が暗くあまりパッとしない体色であるのとは違い、少し青味のある綺麗なフトカミキリです^^
石垣島の北部にしか居ないのでやや入手し難いのも良いです^^
一般にGW明け頃から現れ始めるので時期的にも順当ですね。
驚いたのがこちらのウスイロフトカミキリ。
3月中旬に行った与那国から持ち帰った材から羽脱したものです。
本来は6月頃が最盛期と言われており、僕自身もまさかGWに羽脱して来るとは思いも拠りませんでした。
勿論相当早いケースだとは思いますが、中には早くから活動を始める個体も居るということなのでしょう。
与那国特産であり、一般的には行くのが難しい時期に出現するのでこれも入手し難いフトカミキリ
と言えます。
2種とも、とてもイイ、です^^
与那国島には、特産種としても人気の高いウスイロフトカミキリおよびノブオフトカミキリという
二種のフトカミキリが分布しています。
今回の与那国ではフトカミキリ2種の材採集はほとんど行いませんでした。
両種ともこの長期遠征では成虫で狙う機会が十分にあるためですが、フトカミキリの材採集には
時間が掛かることも大きな要因です(シイ生木を食うノブオフトは特に)。
僕は両種とも材採集はやり込んでいてその生態はバッチリ掴んでいるのですが、当ブログで未だ
ウスイロフト幼虫の姿を披露していないことを思い出し、こちらは少し材を探してみました。
タブ枯れ枝のウスイロフト幼虫の坑道。
ノブオフトも殆ど同様ですが、フトカミキリ類は坑道中に殆ど何も詰めずに食い進みます。
(長いトンネルの1~2カ所に荒い木屑で栓を造ることはあります)
この脱糞口から全ての糞を排出します。
終齢幼虫の脱糞口を材の表面側から見ると、このように直径1ミリ弱の円形の穴が開いているように
見えます。
こうした穴や中空の坑道など、幼虫は結構外部からの危険にさらされているのですが、元気に坑道中を
活発に動き回っています。ここが他の種類と違うところでしょうか。
坑道内の終齢幼虫および手のひらに乗せた様子。
典型的なフトカミキリ属(Blepehaeus)の顔がコレです^^
(参考)
ノブオフトカミキリ幼虫
なお、参考まで同じフトカミキリ亜科のヨナグニゴマフ基亜種幼虫を載せておきます。
ウスイロフトカミキリと同じ材に同居していることもありますが、食痕は全く違うのが分かると思います。
形態もかなり異なります。
フトカミキリ亜科の幼虫はいわゆる「出っ歯」(歯と言うより「歯ぐき」かな^^)なのですが、ゴマフ類は
特にその特徴が際立っています。
そして胸幅も有るので、一見するととても頭でっかちな幼虫です^^
幼虫の形態、食痕と併せ総合的に判断すると、フトカミキリ類との区別は容易と言えます。