オキナワサビカミキリ | 蝶・カミキリ・昆虫を楽しむ!(九州・沖縄を中心に)

オキナワサビカミキリ、今季第一号が羽脱^^(2015.5.12)

いやー、未明からの台風6号による暴風雨は実に凄かった@@
ここ石垣島は丁度日付が変わる頃から横殴りの雨に加えて怒風(こんな言葉あったか?)が吹き荒れ、
安宿の窓ガラスが何時割れるのかと本気で恐れました。
九州出身の僕ですが、これ程の暴風雨は子供の頃以来じゃなかろうか・・・

そんな中で羽脱していたのが今季初となる与那国産オキナワサビカミキリ。
昨年に続き今年もなんとか確保出来て良かった^^

得意の擬死体勢。脅かすと大抵はこのポーズを取ります。

でも指で突くと直ぐにスタコラ走り出し、またジッと固まってしまいます。

なにしろ本種は近年ほとんど採集されない珍種ですからね。
同産地とは言え、二年続けての確保というのは何気に凄いことなんでしょう。

材はもうちょっと在るので後発もまだ期待出来ます。
アリバチにやられる前に全部出ちゃってね^^

本日与那国から石垣へ。オキナワサビカミキリの幼虫(2015.3.24)

本日夕刻に与那国島から滞在ベースの石垣島へ戻ります。
今回の与那国の採集コンディションを総括すると、前半が強風、中盤が穏やかな晴天、後半が北風の
曇天・雨ということになり、成虫採集に十分使えたのは中盤の2日ほどでした。
いつもながらの効率の悪さですが、やり残したことはまた次回の課題としましょう。

さて、今や珍品カミキリの代表の一つとして数えられるのがオキナワサビカミキリ。
鹿児島南端から与那国まで広範囲の地域から、しかもほとんどの主要な島嶼から記録されているにも
拘わらず、滅多にその姿を拝むことが叶わない不思議なカミキリです。

昨年の今頃、ここ与那国で成虫を複数採集出来たことは当ブログの既報のとおりです。
当然今回も狙ったわけですが、残念なことに一頭も得られず仕舞いでした。
メルマガにも書きましたが本種採集にはタイミング、そして運が大きな要素となり、基本的に本種が
得難い虫であることを改めて痛感した次第です。

ただ、幼虫は再び確認する事が出来ました。
デジカメをTG-3に更新したことから、より鮮明なマクロ写真で紹介出来るようになりました。

これがDibomaの幼虫です。
幼虫が好きな虫屋さんには興味深いフォルムだと思いますよ^^






オキナワサビカミキリを裏返すと・・・(2014.10.31)

今年春、与那国島でビーティングネットに落ちたオキナワサビカミキリ。
なかなかこの姿を見ることは叶わない、今や極珍種ですね^^

このように擬死状態で落ちてくる個体の割合も多いです。

擬死の場合は、脚を蛹の体制のように行儀良く両脇に引き寄せるのではなく、左右のそれぞれの脚を
腹面でくっ付けるようにしています。
前翅は前方へ投げ出すんですね。

裏返したところ。
おや、腹端に黒い紋がありますね。これは面白い・・・

より分かりするため標本を裏返したところです。

そうしているうちに、同様の位置に同じ黒紋を持つ別のカミキリが居ることを思い出しました。
これです^^ 

さて、何でしょう? スレてるので分かり難いかな?
そう、ススキサビカミキリです。
これもよく擬死を装いますね^^

一時は全く採れなくなったと巷では騒がれていましたね。
もちろん最近でも簡単に多くを得ることは難しい種類です。
やはりポイントは狭いし、特に今年は少なかったなあ。

標本を裏返すと、ほらこのとおり。
オキナワサビと同じ場所に黒紋がありますね^^

珍品同士の奇妙な共通点でした^^

オキナワサビカミキリ、真夏の羽脱^^(2014.8.23)

おう、まだ出てくれるか。
採集者想いの良いコじゃ^^

祝! オキナワサビカミキリ羽脱^^(2014.5.13)

成虫と共に材でも確保していた与那国産オキナワサビカミキリ。
2カ月前の採集時は幼虫でしたが、この度無事に羽化脱出しています^^

一般的にはまだまだ珍品の座から揺るがない本種。
成虫、材ともに手中に収められたのも昨年からの地道な探索によるものでした。
いやー、感無量ですねえ。

ここは一つ、祝・オキナワサビ羽脱キャンペーンを張りましょうか^^
今は日々の採集等で多忙なので、具体的にはもうちょっと後にはなりますが。

日本一のディボマ・コレクターを目指します!

オキナワサビカミキリの幼虫・蛹。生育は順調^^(2014.4.17)

現在管理中のオキナワサビカミキリ(通称ディボーマ)の幼虫および蛹をお目にかけます。
本種に関しては、これまで成虫以外の形態が図示されたことはほぼ無かったのではないでしょうか。

まず老熟幼虫。
カミキリ幼虫の形態について詳しい方には、なるほどねえ、という特徴が出ていると思います^^
歩行器が発達し、Sybra属のように尻端がズドンと落ちているのがよく分かりますね。


これは前蛹です。
体全体が伸び切っており、胸部はぷくっと膨れている(蛹の足・翅が現れる前兆)のが分かりますね。

次いで蛹。結構な大型の♀個体です^^
Diboma属の幼虫・蛹が一挙に図示されるのはやはり初めてかな。


生育は順調です^^

オキナワサビカミキリ、あっさり材採^^(2014.2.25)

昨年は成虫採集にこだわったオキナワサビカミキリ(通称ディボーマ:Diboma属)。
去年の感動の一瞬^^

今回は材採集を行ってみたところ、あっさり割り出せました^^

そこは去年成虫を採集したポイントではありませんが、「ここには絶対に居る」と確信し精力的に
ビーティングを行った場所です。
やはりちゃんと居たのね^^
まだまだ修行が足りん、か・・・

なお今回は幼虫もしっかり確認しましたが、やはり形態はシブラ(Sybra属)系統に近いですね。
Sybradiboma って属もあるくらいで^^

かつての種子島での材採修行も併せ、幼虫の食べ方(食痕)や生息環境等もほぼ掴んだ感じです^^
ただ竹食いということもあり、ツボを得ないとなかなか多数採集というわけにはいかない種類では
あります。

材採のノウハウも掴んだし、多数採集なら竹がワンサとある種子島の方が楽かもな。
地元から車で行けるし^^

成虫採集に成功したオキナワサビカミキリ^^(2013.6.30)

近年の南西諸島のカミキリの中では、成虫採集例が極めて少ないオキナワサビカミキリ。
通称「ディボーマ」。

与那国産カミキリの最大の懸案が本種を成虫採集することでしたが、今回の与那国行でそれを実現
しました^^

僕にとって、成虫を狙い採りする事に意味があったディボーマ・・・

「ディボーマ・・・ 成虫で・・・ 採った・・・」
を何度か無意識に呟いていました。

間違い無くここ数年の中で、ビーティングネットに落ちた虫で最も感動しました^^

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